--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

レポート#082 バイテック・グローバル・ジャパン「プラモ試験」
株式会社バイテック・グローバル・ジャパンは、コンフォート技術(硬い入れ歯の裏面を生体用のシリコーンで覆う)を活用した入れ歯をつくるサポートをしていて、2004年に設立した会社です。

事業の内容が、コンフォート加工や一般歯科技工という分野のため、「歯科技工士」と言われる入れ歯や差し歯などの製作加工を行う医療系技術専門職を採用しています。

採用する学生さんは、歯科技工技術士学校卒業見込みの方が対象になるのですが、実技試験で新たな取り組みをしています。そのユニークな採用方法は過去に複数のメディアに取り上げられていました。どのような採用試験だったのか、どんな目的がその採用試験に隠されていたのか、ふれてみたいと思います。

その試験が「ガンプラ面接」といわれる内容です。私の世代であればピンときますが、あの「ガンダムのプラモデルづくり」が採用試験にとりいれられています。

面接は、集団面接形式で1回あたり、3〜5名で行うスタイルです。試験で出される課題は、制限時間内に指定された「ガンプラ(シャア専用ザク)を完成させること。さらに課題のプラモデルは、MS-06S シャア専用ザク(バンダイ製)と実に細かいところまで決めています。このあたりのこだわりも面白そうな感じが伝わってきますね。

その試験のルールは、制限時間3時間で、プラモデルに行う塗装は、実物とは違うイメージで塗装すること、必ず3色以上使用することと決められています。その他、必ず全員が完成させること、色は各色1本ずつしか用意しないので、協力し合って使用することというのがあります。実に設計が細かいです。

では面接ではどういうポイントを見ているのでしょうか。ひとつは、工程の組み立て方・手際(手先の器用さ)・作業の丁寧さといった、技術職に求められる基本スキルです。もうひとつのポイントは、「必ず全員が完成させること」という条件の下、初対面同士の学生の協調性、主体性を見ます。

そして実際にこの試験を行うにあたって、入社一年目の歯科技工士の社員がデモンストレーションとして、その試験と同じ内容をやっています。これは日本電産社の採用試験でもふれましたが、事前にやってみることで試験で実際に想定したこと見れるか検証できるので、とても大切ですね。

歯科技工士としての適性を実技試験を通してみる。その試験は、事業内容や求められる素養も見れて、かつトライしている学生さんも一生懸命ながらも楽しめるところもあっていいですね。


<コヨーテよりお知らせ>
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コラム #118 日本電産のOK&NGライン

レポート74で取り上げた日本電産株式会社。「大声試験」「早飯試験」「留年経験者に限る試験」・・・など、私の中では、日本のユニークな採用試験の元祖ではないかと思っています。気がつけば創業者で代表の永守さんから経営哲学や、物事の考え方など、多くの影響を受けています。

永守さんが、会社のスローガンを最初に作ったのが、1978年。以来毎年様々なテーマでつくっているのですが、当時の作った内容を見ていると、そこにどんな人が会社にとって必要かが表されています。求める人物像が浮かび上がってくる感じですね。

「去ってほしい社員の条件」(1978年のスローガン)
・知恵の出ない社員
・すぐに他人の力に頼る社員
・やる気旺盛ではない社員
・よく休みよく遅れる社員
・言わなければできない社員
・すぐに責任転嫁をする社員

まだまだ採用に苦戦していた時期のスローガンですが、攻めてますよね。


「登用される社員の7条件」(1984年のスローガン)
・健康管理のできる社員
・仕事に対する情熱・熱意・執念を持ち続ける社員
・いかなるときもコスト意識を持てる社員
・きついツメのできる社員
・すぐに行動に移せる社員

永守さんの人材に対する考えは

「個人の能力の差というのは、せいぜい5倍くらいだが、意識の差は100倍になる」

ということがベースとなっています。


最初から高い能力を持った人を採用するというよりは、ごく人並みの能力でありながら、意識の高い人材を採用することに注力されてきたようです。

意識とは何か。それは永守さんが中途採用の際に見ていたポイントにヒントがありました。

・前に勤めていた会社の社風も参考材料にする。ぬるま湯的な社風の会社にいた人は、無意識のうちに事なかれ主義の会社に染まっている。

・一度会社が急成長し、その後に経営状況がおかしくなって、リストラや倒産で転職してきた人という天国と地獄を味わってきた人は、貴重な人材になる可能性が高い。会社が落ち込んだときの厳しさも知っているので、会社をしていこうという気持ちがひと一倍強いから。

永守さんが一貫して訴えるのは

「どんな姿勢で仕事に取り組むか?」

仕事観、人生観という深いテーマの中で採用、教育を実践している素晴らしい経営者ですね。(T)

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レポート#074 日本電産永守社長の採用 『早飯試験』

1973年「世界一になる」とう目標を掲げて永守重信社長が仲間3人と立ち上げた日本電産株式会社。精密小型モーター、一般モーター、機器装置、電子光学商品等の製造販売を行っているグローバルカンパニーです。

創業後、さまざまな苦難を乗り越えて、事業を継続してきたのですが、人の採用も大きな課題のひとつでした。新卒採用は、創業2年目から行ったのですが、会社説明会を開催しても学生さんが集まらず、その採用には苦戦していたそうです。

そして創業期に思い切った採用に舵をきります。

「大声試験」「早飯試験」「マラソン試験」…型破りな採用試験を行い、世間をあった言わせたのでした。その採用試験は賛否両論あったそうですが。

その中でも永守さんが一番成功した採用が、1978年度に実施した「早飯採用」です。この年に応募してきた卒業予定の160名の面接を行って、その中から70名に絞って、この人たちに用意した弁当を食べてもらい、早く食べ終わった順に33名を無条件に採用しました。

早飯試験のメリットは他にもありました。飯を食べるのが早いということは健康な証拠である。つまり胃腸が丈夫である。その後、この採用で入社した人を見ていくと、ほとんど病気はしないし、会社も休まないなども見えてきました。

なぜその採用試験を行うのか理由付けがあって、その採用試験を行って、その後入社したメンバーがどうだったのかというのを追跡調査している点が面白いですね。

そんな、た永守さんのいい人材とは、

「企業にとっていい人材というのは、世間で言われる、いい学校を卒業した人でも、一流の会社に勤めていた人でもありません。心の中に種火を持っていて、自分で自分のやる気に火をつけられる人がいい人材だ」

だからこそ、創業期にそんな人材を集めるにも、こんな型破りな採用をしたそうです。

でも、その当時、ユニークな採用試験が話題になり、マスコミなどで取り上げられ、その後、年々応募者が増えていきます。


今から30年以上も前の話です。


ユニークな採用試験を行っている背景を知ると、その企業が何と大切にしている会社かが見えてきますね。


当時の採用試験は、仕出し弁当屋さんに、スルメや煮干し、佃煮、サラミソーセージ、さらに米はシンが残るように、固めに炊いてほしいなど噛まないと食べにくようにするなど、細かい注文をして試験に備えたそうです。細部へのこだわりを感じまます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 05:24 | category: レポート |
★取り上げた企業
アップル
面白法人カヤック
スマイルズ
サウスウエスト航空
Google
日本マクドナルド
三鷹光器
ソニー生命保険
グリー
ビジネスバンク
ポジカル
ヌフカフェ
日東電工
SBIホールディングス
USAA
パーク・コーポレーション
ベアーズ
ファーストリテイリング
ユナイテッドアローズ
ヴァージン・グループ
サイバーエージェント
武田薬品工業
アンデルセングループ
SAMURAI
ラーンネットグローバルスクール
SAS
パタゴニア
クックパッド
アーネスト・シャクルトン
グロービス
明神館
リッツカールトン
コメリ
ウォルトディズニー
37シグナルズ
プラザクリエイト
ザッポス
たねや
くるみの木
ヤフー
マイクロソフト
IDEO
柴田陽子事務所
テクスティーグル
オープン・エー
臨海セミナー
はてな
ソフトバンク
アメリカンファミリー生命保険
ケムテック
シコー
秋山木工
スターブランド
ライフネット生命
ビィー・トランセグループ
吉本興業
都田建設
ECスタジオ
オイシックス
ロート製薬
日本電産
ヤマト運輸
ネスレ日本
アスロニア
DeNA
アイスタイル
あきゅらいず美養品
シグマクシス
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コヨーテ採用研究所

株式会社コヨーテ
Dr.K(左)
滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

株式会社コヨーテ
Dr.T(右)
大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

≪コヨーテのHPはこちら≫
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