--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

コラム #117 東北大震災からみえたヤマト運輸のすごい力
 先日、one daySD体験採用をレポートとして取り上げたヤマト運輸さんですが、「ほぼ日刊イトイ新聞」にヤマト運輸社長の木川さんと糸井重里さんの対談が掲載されていました。

木川社長の語る数々のエピソードを読んでいるうちに、彼の魅力にどんどん引き込まれていきます。

お時間ある方は、ぜひ糸井さんとの対談インタビューをご覧ください。

その中でも、この対談を読んで、特に「ヤマト、すごい!」と思ったエピソードを2つ取り上げたいと思います。

そのうちのひとつは、この写真を見ながら話が始まります。



廃墟と化している街に、勢いよく走るヤマトの宅急便。

死と生が同居している、なんとも印象的な写真に言葉を失います。


これは地震が起きて数日後、ヤマトのドライバーが地元の自治体に救援物資の配送をはじめた写真です。

驚くのは、こうした活動が本社の指示ではなく、現場の社員の判断で行われていたということです。

しかも、運んでいる彼ら自身も被災者であるにも関わらず。

震災後、地元自治体に「なんでもやる、やらせてくれ」と嘆願したそうです。

毎日唱和している「ヤマトは我なり」、つまり「ひとりひとりが会社の代表である」を実践したエピソードに心が動かされます。

以前このブログで、震災後すぐに自主的に各店長たちが自主的にお店を再開させたスーパー・ヨークベニマルや、ピンチこそ現場のリーダーシップが見えてくると題し、JR貨物、Googleが取り組んだ事例を取り上げました。

共通するのは、誰もがリーダーとしての自覚と責任をもって動いていることです。

そして、こうした取り組みは会社の伝説として語り継がれ、さらに強固な会社のDNAになっていきます。


もうひとつの印象深いエピソードは、「宅急便1個につき、10円の寄付」したことです。

たった1個10円?と思うかもしれませんが、昨年ヤマト運輸は約13億個の荷物を運んでいます。

つまり、昨年ベースで考えても約130億円の寄付することになります。

これは、会社の年間純利益の約4割にあたる金額のようです!(スゴい!)

でも私が、いいなーと思ったのは寄付額の大きさもさることながら、荷物を運ぶという毎日の仕事そのものに、ドライバーに大きな意味をもたせていることです。

同時にヤマトを選んだお客様にも、復興を応援しているという気持ちになります。

この活動は、「宅急便ひとつに、希望をひとつ入れて」という素晴らしい内容の企業広告で紹介されました。

http://www.1101.com/yamato/images/yamato.pdf

この広告を通じてヤマト運輸の寄付を紹介した後、全国から多くの激励の手紙やメールが届いたそうです。

「ヤマトを選んでいてよかった」

「これからもがんばってください」


私が大好きなのは「応援したくなる企業」です。

利益追求のその先に大きな使命感をもって働く人たちに、魅せられます。

利益追求の先にあるものを目指す姿勢は、共感や感動を生むのです。


私たちもそんな会社にならなくてはいけない、そう強く思いました。(K)


| comments(0) | trackbacks(0) | 23:08 | category: コラム |
レポート#075 ヤマト運輸の採用 『1DaySD体験』

クロネコヤマトでおなじみのヤマト運輸株式会社。その歴史は古く大正8年(1919年)にトラック輸送業からスタートした会社です。

僕らが日常使っている宅急便は、1970年代半ばからサービスをはじめています。顧客ニーズをくみ取りながら、スキー宅急便、ゴルフ宅急便、クール宅急便、クロネコメール便、時間帯お届けサービスなど、革新的なサービスを展開し、成長し続けています。

そんなヤマト運輸が事業の拡大に伴い、どのような人材採用を試みているのか興味を持ってリサーチしてみると、ここにも細かいこだわりを感じました。

キャリア採用で行っているのが『1DaySD(セールスドライバー)体験』。これは、ワンディ(1日)インターンシップというスタイルで、セールスドライバーに一日添乗して、荷物の配達・集荷・仕分など全般にわたって体験することができます。イメージしている仕事と現実の業務ギャップがないかを確認し、社風があうか、仕事が合うかなど、リアルにみることができる機会を提供しています。

この応募資格は、適性検査、面接を受験して、健康診断を受診し、入社意欲の高い方。それから、貸与される制服・制帽・安全靴を着用し、業務体験をすることを承諾できる方になります


本当に入社すべきか否か、意思決定をする場で、実際の業務をリアルに体験できる機会があるということです。企業としては、入社してから社風が合わない、仕事内容がイメージしていたものと違うなどの理由での早期の離職、ミスマッチなど極力避けてたいものです。そういう点でみると、リアルを体験できる場があるというのは企業側、応募者側、双方にとっていいことだなと思います。

そしてこの求人情報のこだわりは、応募資格のほかに、Q&Aがあることです。その内容をみてみると、

・日当等給与は支給されるのですか?
・ヤマト運輸の車両を運転するのですか?
・職場体験をしてみて、自分に向いていないと思ったらどのようにすればよいのですか?
・何を持参すればよいのですか?
・体験時間はどれくらいですか?
・もし、途中で帰らなくてはならなかったら…?(気分が悪くなった、用事が急に入った)
・1日職場体験は採用項目の一つになるのですか?
・業務体験中にもし怪我をしてしまったら?

と、聞きにくかったり、気になることについてQ&Aという形で触れられています。こういう細かな気配りが宅急便のサービスと同じくされている点がすてきだなと思います。

採用選考のプロセスの中で、企業のリアルを知る機会をつくる。
そこに企業の採用スタンスがあらわていますね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 01:16 | category: レポート |
★取り上げた企業
アップル
面白法人カヤック
スマイルズ
サウスウエスト航空
Google
日本マクドナルド
三鷹光器
ソニー生命保険
グリー
ビジネスバンク
ポジカル
ヌフカフェ
日東電工
SBIホールディングス
USAA
パーク・コーポレーション
ベアーズ
ファーストリテイリング
ユナイテッドアローズ
ヴァージン・グループ
サイバーエージェント
武田薬品工業
アンデルセングループ
SAMURAI
ラーンネットグローバルスクール
SAS
パタゴニア
クックパッド
アーネスト・シャクルトン
グロービス
明神館
リッツカールトン
コメリ
ウォルトディズニー
37シグナルズ
プラザクリエイト
ザッポス
たねや
くるみの木
ヤフー
マイクロソフト
IDEO
柴田陽子事務所
テクスティーグル
オープン・エー
臨海セミナー
はてな
ソフトバンク
アメリカンファミリー生命保険
ケムテック
シコー
秋山木工
スターブランド
ライフネット生命
ビィー・トランセグループ
吉本興業
都田建設
ECスタジオ
オイシックス
ロート製薬
日本電産
ヤマト運輸
ネスレ日本
アスロニア
DeNA
アイスタイル
あきゅらいず美養品
シグマクシス
アサツーディ・ケイ
アールシーコア
三菱鉛筆
コロンブス
成城こばやし動物病院
D&DEPARTMENT
バイテック・グローバル・ジャパン
コミー
インフォバーン
自遊人
インターコンチネンタルホテルズ
ダッドウェイ
アイ・エム・ジェイ
Categories
Profile
profilephoto

コヨーテ採用研究所

株式会社コヨーテ
Dr.K(左)
滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

株式会社コヨーテ
Dr.T(右)
大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

≪コヨーテのHPはこちら≫
http://coyo-te.co.jp/
≪取材などのお問合せはこちら≫
info@coyo-te.co.jp
Comments
Search this site