コラム #117 東北大震災からみえたヤマト運輸のすごい力 |
木川社長の語る数々のエピソードを読んでいるうちに、彼の魅力にどんどん引き込まれていきます。
その中でも、この対談を読んで、特に「ヤマト、すごい!」と思ったエピソードを2つ取り上げたいと思います。
そのうちのひとつは、この写真を見ながら話が始まります。
廃墟と化している街に、勢いよく走るヤマトの宅急便。
これは地震が起きて数日後、ヤマトのドライバーが地元の自治体に救援物資の配送をはじめた写真です。
驚くのは、こうした活動が本社の指示ではなく、現場の社員の判断で行われていたということです。
しかも、運んでいる彼ら自身も被災者であるにも関わらず。
毎日唱和している「ヤマトは我なり」、つまり「ひとりひとりが会社の代表である」を実践したエピソードに心が動かされます。
以前このブログで、震災後すぐに自主的に各店長たちが自主的にお店を再開させたスーパー・ヨークベニマルや、ピンチこそ現場のリーダーシップが見えてくると題し、JR貨物、Googleが取り組んだ事例を取り上げました。
共通するのは、誰もがリーダーとしての自覚と責任をもって動いていることです。
そして、こうした取り組みは会社の伝説として語り継がれ、さらに強固な会社のDNAになっていきます。
同時にヤマトを選んだお客様にも、復興を応援しているという気持ちになります。
この活動は、「宅急便ひとつに、希望をひとつ入れて」という素晴らしい内容の企業広告で紹介されました。
http://www.1101.com/yamato/images/yamato.pdf
「ヤマトを選んでいてよかった」
「これからもがんばってください」
私たちもそんな会社にならなくてはいけない、そう強く思いました。(K)