ひとつめのテーマは、「シグマクシスさんが実践する新しい働きかた」。
2008年に誕生したコンサルティング会社シグマクシスさんは、社員のパフォーマンスを最大化するための職場づくりに力を入れておられます。
先日、オフィスにお邪魔し、その取組を取材させていただきました。
社員同士がコラボレーションをして新しい価値を創造するための様々な「仕掛け」がオフィスにはありました。
そして、その仕掛けは極めてシンプルで柔軟性があり、職場そのものにメッセージがありました。
近代建築の巨匠であるドイツのミース・ファン・デル・エーロは「LESS IS MORE(よりすくなることは、より豊かなこと)」と言いました。会社は従業員に多く与えることで満足させることから、大切なものだけを残していく、シンプルな職場を用意する会社も増えていくのでは?と感じます。
その後も、新しい働きかたを実践している企業をご紹介。
徳島県の神山にサテライトオフィスをつくった「三三株式会社」さんや、1日6時間労働に切りかえた「スタートトゥデイ」さんなどは、まさに次代の働き方に挑戦している注目の企業です。
働く価値観の多様化とともに、多くの会社が今までの当たり前の働き方を見直していく時代になるのではないでしょうか?もちろん採用においても「どんな働きかたが推奨されているのか」は企業選択の重要な条件になりますよね。
続いて新卒の採用活動も一段落ついた企業さんが増える中、長い内定期間に企業として何をすべきか?は毎年頭を悩ませるテーマなのではないでしょうか?
そうした中で、今回はちょっと他とは違う、内定者フォロー事例を数社ご紹介。
こだわりのパン屋「アンデルセン」さん、パリのマルシェをモデルにしたお花屋の「青山フラワーマーケット」さん、言わずと知れた面白法人カヤックさんなど。
ご紹介した企業に共通するのは、単なる飲み会、懇親会ではなく企業の大切にしたい世界観に触れたり、理念を体感するような心に残るものでした。
その後、お越しいただいた皆さん同士のナレッジ共有も行い、刺激の多い時間となりました。
(皆さまの貴重なご意見は事務局にてまとめ、メールにてお送りさせていただきました。)
続いて、今月の世界から学ぶのコーナーは「世界最大の人材開発イベントASTD」のレポートです。今年5月アメリカのデンバーで行われた、このカンファレンスの中から、採用にまつわるコンテンツをご紹介いたしました。
改めて感じるのは、アメリカ企業の採用のアグレッシブさですね。
ライバル企業であるヤフー本社の前に、無料のタコスを配ってリクルーティングをするtokboxの事例には会場から笑いも(^O^)
やりすぎじゃないの?と思うぐらい採用に対して掟破りな方法がアメリカ式なのでしょうか。
そして、ラスト。COYOTE TALK SHOWにはアサツーディ・ケイ宮武さんが登場!
アサツーディ・ケイさんの今年の採用活動はとってもユニークで、採用活動前にコヨーテも取材させていただいたのですが(レポートは
こちら)、今回は採用活動も終了したタイミングでその活動を振り返っていただきました。
今年の採用の目玉は、なんといっても全国91名の社員に全面的に協力してもらう大規模リクルーター採用を行ったことです。そしてキャッチコピーは「会って話すのがいちばんソーシャル」。これは今のWEBを中心にやりとりされているソーシャルメディアを使った採用活動や就職活動に対するメッセージ性の高いアンチテーゼとなっています。
結果的に、多くのメディアにも取り上げられ、学生同士のクチコミも広がり、昨年度よりも多くの学生との接触に成功したようです。そして、各選考の歩留まり率の改善、内定後の辞退率も圧倒的に下がったそうです。
アサツーディ・ケイ宮武さんのお話をお伺いしていますと、今回の採用に取り組む姿勢に並々ならぬ熱意を感じました。
これは「例年通り」「前年踏襲」では生じなかった熱意だと思います。
今の採用のあり方に対する課題意識、いい仲間と働きたい、という熱がベースとなり、その熱がリクルーターへ、そして学生へと伝わっていき、学生から今度は「ADKへの志望の熱」としてフィードバックされ、採用チームにも更に熱が帯びる、そんなサイクルがあったのだと思います。
まずは「採用担当が熱をもって発信する」。
どんな条件があろうと、ここがスタートだと感じました。
そのためにも、例年採用をルーティンにせず、毎年新たな挑戦を掲げることは、大切ですよね。
アサツーディ・ケイ宮武さんは、常に新しい手法やアイデアはないか貪欲に人と会ったり、COYOTE CLUBへも、こうした新しいアイデアや刺激を得る場所として活用していただいています。
そして今年もまた面白い取り組みを企画されているようですよ。