--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

レポート#108 ノーラン・ブッシュネルの採用 「クリエイティブな人材を見つけるための質問」

 

ノーラン・ブッシュネル。

 

あのスティーブ・ジョブズが若かりし頃
40番目の社員として在籍したこともある会社、「アタリ」の創業者。

 

彼はコンピューターゲームを一般ユーザー向けに開発し
世の中に普及させた「ビデオゲームの父」とも呼ばれる人物である。

 

ブロック崩しなど、昔の喫茶店やゲームセンターで見かけたかもしれないが
あれも彼が手がけたゲームの一つ。

 

彼はアタリで数々のヒットを飛ばし、その後いくつもの企業を立ち上げた
連続起業家(シリアルアントレプレナー)としても有名である。

 

彼自身はエンジニアでもあったが
その技術以上に優れていたのは、クリエイティブな社員を採用する技術と
彼らの力を存分に発揮させる、組織運営の才覚だった。

 

スティーブ・ジョブズも彼を師と仰ぎ
アップル創業時には、メンターのような存在でもあったという。

 

私が彼の存在を知ったのは一冊の本である。

 

「ぼくがジョブズに教えたこと」
サブタイトルに「才能が集まる会社を作る51か条」と書かれた本だ。

 

タイトルの通り、ブッシュネルの考える
イノベーションを起こし続ける組織づくりのアドバイス集である。

 

とりわけ、面白いのが採用に関する記述が半分近くもあることだ。

 

しかも、その内容はかつてのリクルーティング手法の疲労ではなく
非常に本質的で、今でも十分に通用する内容となっている。

 

例えるなら
世界で最もクリエイティブな人間が考えた採用アイデア集といったところか。

 

アイデアに困った時は、ぜひ一読していただきたい。

 

その中に、「面接ではおかしな質問をせよ」という内容がある。

 

面接の場面で、

 

「どの大学に行って、何を学びましたか」や

「当社を志望した理由は?」とか、

「この分野での経験を教えてください」

 

などと言った質問は

すでに用意された回答のやりとりになってしまう。

 

クリエイティブな人間を見つけるためには、おかしな質問をすることだと
彼は主張する。

 

意外や質問や突飛な質問、関係のなさそうな質問を投げかけてみる。

 

正解や解決策を期待しているのではなく、候補者がどう考えるのかを見るのが目的なのだ。

 

 

例えば、ノーラン氏は候補者を昼食に連れて行く。

 

綺麗なレストランではなく、いわゆる大衆食堂だ。

 

そこでノーラン氏は候補者にこんな質問をする。

 

 

「このレストランのテーブルの下にガムはいくつ付いていると思う?」

 


そこで、「そんなこと、分かるわけありません」」と答える人を彼は採用しない。

 

でも、

「わかりませんが、、、でもガムを噛みながら来店する人が多いようですが食べ物が出てきたあともガムを噛んでいる人はいません。

 

ということは、ガムをどこかに貼り付けてしまう人もいるでしょうしテーブルの下という人もいるはずです。

 

また、ここはすごく綺麗なカフェとは言えないので店員も掃除をまめにしてないと思われるため、1つのテーブルに、、、、」

 

と、こんな回答をする人もいるという。

 

この推測が当たっているか否かはどうでもいい。

 

大事なのは、こうしたふとした問いに分からないとシャッターを下ろすのではなく、まず考えてみようとする人物が欲しいのだ。

 

こうした問いに「好奇心」をもって取り組めるのか

答えのない問題に、取り組む意欲があるのか

クリエイティブな人材を獲得するために

大事にしている質問のひとつだと、紹介している。

 

みなさんも、クリエイティブな人材を獲得したいなら堅苦しい面接のやりとりをやめて、こんな質問を用意するといいかもしれません。

 

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 08:55 | category: レポート |
デザイン思考から学ぶ採用設計に大切なインサイト
コヨーテ菊池です。

先日、4日間、レゴ(R)シリアスプレイ(R) の認定ファシリテーターに
なるためのトレーニングを受けておりました。

学ぶ時間を大切にしているコヨーテですが、
昨年9月に 一般社団法人 デザイン思考研究所様が
主催するワークショップに参加したことを思い出しました。
 
デザイン思考研究所HP

最近よく聞く「デザイン思考」は
スタンフォード大学にあるd.schoolにて体系化された
イノベーションを起すための問題解決手法です。
 
アップルのマウスなど斬新なデザインを手掛けるIDEOの創業者であり
スタンフォード大学の教壇にも立っていたデビット・ケリーが2005年
から始めたプログラム。

心理学や工学部などの色々な学部の学生やデザイナーやマーケッター等
社会人も参加するこのプログラムは、世界中から注目を集めています。

従来型の問題解決手法が、オペレーションの改善を目的とする事が多いことに対して
デザイン思考では、イノベーションを生み出す事を目的としていることが
多くの人たちが関心を寄せている理由のひとつです。

※d.schoolの様子については、サンフランシスコでお世話になった
 btraxさんのブログに詳しく載っています。
 
「話題のスタンフォード大学デザインスクール -d・school- に行ってみたぞ」

私が参加した日本での2日間のプログラムは、本場d.schoolでの3日間コースを
ぎゅっと凝縮したもの。

これまで色々な研修を企画したり、受けてきましたが
これほどまで手を動かし、短い時間でたくさんアウトプットした研修はありませんでした。

タイトな時間設定の中で、アイデアを出し、どんどん作ってはフィードバックをもらい
作り替え、アイデアを出し、またフィードバックをもらい。。。

面白かったのは、どんな概念的なものも、実際に「形(プロトタイプ)」にして
していくところです。

少し前、「ほぼ日」で糸井重里さんとリンダ・グラットンさんが対談されていましたが
そこにも、「あらゆる概念は形になると考えています」と印象的な言葉がありました。
 
「100年生きるわたしたちの価値観。」
 
素早く形にすることで、具体的な活用場面も浮かびますし、ユーザーの意見を
正しくもらうこともできます。

掃除機で有名なダイソンは、5,127個もの試作品を生み出しだと言われています。
アップルは、製品化する前に10個以上のプロトタイプを同時に作り厳選していくそうです。

プロトタイプは、お金と時間をかけずにすぐに作れるものが原則で
ワークショップでは、粘土や箱や、色紙、毛糸や串など、100円ショップにあるような
素材がたくさん用意されていました。

そして、
デザイン思考の一番最初のステップは「共感」なのですが
この場面で徹底した観察やインタビューが行われます。
 
目的は、ユーザーの「ニーズ」を聞き出し、「インサイト」を探るためです。
重要なのは、ニーズの後ろに潜む、インサイトをどう見つけるか。

例えば、ライオン社は新しい洗剤の開発のために
一般ユーザーのお宅にあがり、洗濯シーンを観察したそうです。

すると、いくつかの家庭で、柔軟剤を2倍入れる人や
香水を振りかける人がいることが分かりました。

ユーザー(主婦)のニーズは、もちろん「汚れを落としたい」
のですが、実は一部のユーザーは「洗濯物が香っている」ことが
汚れが落ちた、ひとつの指標となっていることに気づいたのです。

これがまさに「インサイト」。そして開発されたのが「香りつづくトップ」。
大ヒット商品となったそうです。

採用のシーンでも活用できませんか?
応募者のニーズに潜むインサイトは一体なんでしょうか。

実はわたしたちコヨーテの採用ソリューションは
ターゲットの選定と彼らのインサイトを探る事から始めていました。

具体的には、学生団体や大学へ訪問したり、内定者のインタビューを行ったり。
ワークショップを体感しながら、自分たちのやってきたことが正しかったのだと
感じて嬉しくなりました。

きっとこれからの採用は、ターゲットのインサイトにどれほど着目できるかが
重要になってくるでしょう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 06:44 | category: レポート |
レポート#098 アップルも見学にくる「スノーピーク」採用のこだわりとは
アウトドアブランド、スノーピーク社長の山井氏
初の経営書『スノーピーク「好きなだけ!」を仕事にする経営』です。

スノーピークは、徹底したユーザー視点にたった製品開発を行い、
あのアップルもその優れたブランドを学びにくるという日本が誇る新潟のメーカーです。

山井氏は、80年代当時最高でも2万円ほどだったテントを
なんと16万円のテントを販売し、ハイエンドのキャンプ市場を作りあげた人物。 

著書には、マーケティングを一切しないという経営哲学や
働き方、オフィスに対するこだわりと合わせて、社員の採用ついても触れられています。

求める人物要件は、もちろんアウトドアが好きであることが大前提。
しかし、趣味が「キャンプ」程度では難しい。

社員には、本社の前にあるキャンプフィールドで一泊して出社する人間もいるほど
アウトドア好き。

そんなユーザー視点を持てる人材が欲しいのです。

次に重視されるのは「主体性」
前例のない商品をつくることにこだわるため
隣をみて動くのではなく、自ら主体的に働きかけられる人材が必要とされています。

そして、最後は人間性。チームにフィットするか。

それを見るために
「この応募者と一晩空港のベンチで過ごすことができるか」と、
面接官自ら問いかけます。

Googleで用いられている「エアポートテスト」を参考にしているようです。

ブランドを成長させるのは人である。
こだわりは採用にも表れるものです。

最後に、スノーピークのオフィスはすごいです。
2011年に新設されたキャンプフィールドとものづくりの現場が一体化した
斬新なオフィスで、日経ニューオフィス賞も受賞されています。

第25回 日経ニューオフィス賞 受賞オフィス SnowPeak Headquaters

一度、オフィスに訪問もしてみたいと思っています。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:46 | category: レポート |
会社を変える、事業をつくる 起業家マインドを持った人材の見つけ方・見分け方
モノの飽和、ニーズの多様化、目覚ましい技術革新を背景として、事業戦略や組織戦略における数年先の「ロールモデル=模範解答」が無くなり、極めて変化の激しい時代になっています。 

人材採用、人材開発の観点でも、事業を創り出す起業家マインドを持ったイントレプレナー型の人材ニーズは高まるばかりですが、その一方で人事業務の現場においては、「どうやって見つけることができるのか」「どう見分けるのか」といったことが、大きな課題となっています。 

そこで、今回のイベントでは、事業をつくる「起業家マインド」を持った人材をどう見つけるのか、見分けるのかといった点について有識者の方々から「リアルな知見」を共有して頂き、人事としてのヒントを得る、更には組織が力強く変わることを目的として、企画いたしました。 

『事業をつくる人材』の創出に向けた、株式会社COYOTE株式会社incuBaseの共同開催イベントです。 
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[こんな方にオススメのイベントです] 

●イノベーション、新規事業といった課題に取り組む経営陣・人事の方
●新たな事業を立ち上げたいのだが、相応しい人材の獲得に悩む経営陣・人事の方
●会社の閉塞感を打ち破ってくれる人材を欲している経営陣・人事の方
●新規事業で活躍する人材はどういった人材がいいのか分からない経営陣・人事の方

[開催概要]

●日時:2014年9月17日(水)19:00〜21:00予定(18:30より開場)
●場所:株式会社フリークアウト 
    〒106-0032 東京都港区六本木6-3-1
    六本木ヒルズクロスポイント5F<MAP>
●費用:5,400円(税込)
●定員:50名
●主催:株式会社コヨーテ
●共催:株式会社incuBase
●お申し込み:こちらからお申込みください
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[プログラム]

■基調講演
小杉 俊哉 氏
(慶応義塾大学 SFC研究所 上席所員・合同会社 THS経営組織研究所 代表社員)

『なぜ、事業をつくる人材が今後必要になってくるのか?』
・事業をつくる人材がこれからの組織に必要なこれだけの理由とは?
・事業をつくる人材が入ると組織はどう変わるのか?

■パネルトーク
小杉 俊哉 氏(慶応義塾大学 SFC研究所 ・合同会社 THS経営組織研究所)
森本 千賀子 氏(株式会社リクルートエグゼクティブエージェント)
田原 研児 氏(株式会社スマイルズ)

『事業をつくる人材をどうやって「見つける、見分ける」のか?』
・事業をつくる人材の共通因子とは何か?
・事業をつくる人材を活かす受け入れ方とは?
・事業をつくる人材を見分けるアンテナをどう張るか?
・事業をつくる人材をどう面接で見分ける方か?

■気付きの共有・振り返り・質疑応答
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[登壇者のご紹介]

■ 小杉 俊哉 氏(基調講演、パネルディスカッション)

慶応義塾大学 SFC研究所 上席所員・合同会社 THS経営組織研究所 代表社員
早稲田大学法学部卒業。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。
NEC、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を歴任後独立。慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科准教授を経て現職。専門は人事・組織、リーダーシップ、人材開発、キャリア開発。大学では「リーダーシップ論」「研究開発と組織」「テクノロジーマネジメント論」等の講義を担当されている。『起業家のように企業で働く』の他に、『リーダーシップ3.0〜カリスマから支援者へ』、『30代の働き方は挑戦だけが問われる』、『ラッキーをつかみ取る技術』など、著書多数。


■ 森本 千賀子 氏(パネルディスカッション)

株式会社リクルートエグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント
獨協大学外国語学部英語学科卒業。リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社、大手からベンチャーまで幅広い企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援を手がける。約1万人超の転職希望者と接点を持ち、約2000人超の転職に携わる。設立以来の累計売上実績は社内トップ。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、常にトップを走り続ける。過去の膨大な決定事例から、企業の成長フェーズにあわせた課題解決には定評があり、多くの経営者のよき相談役として公私を通じて頼りにされている。『NHKプロフェッショナル〜仕事の流儀〜』に出演し大きな反響を生む。著書に『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』など。


■ 田原 研児 氏(パネルディスカッション)

株式会社スマイルズ/コーポレート本部副本部長・人事総務部部長・ベンチャー推進室

1995年大学卒業後、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社へ入社。事業戦略室リーダー、人事管理部長を経て、人事専門会社を設立、関連会社の人事関連の責任者も務める。その後、小林武史氏が代表理事を務める一般社団法人APバンク、及び株式会社クルックにて、社会事業の立上げや店舗関連の事業責任者を経験した後、戦略PRコンサルティング会社であるビルコム株式会社にて、人事責任者を担う。後、インターネットメディア事業を展開するグリー株式会社での人事リーダーを経て、2014年1月に株式会社スマイルズへ入社、現在に至る。事業創造と人事の両方を捉えるエキスパートである。 

_______________________________________

[ご質問などのお問合せ先]
株式会社コヨーテ セミナー運営事務局 竹村
TEL:03−4588−6494
MAIL:info@coyo-te.co.jp
_______________________________________
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:56 | category: イベント |
【お知らせ】新しい採用の流れをつくるメールマガジンについて
こんにちは。コヨーテ菊池です。

いつもブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

今日は毎月発行しているメールマガジンについてご紹介したいと思います。

コヨーテでは現在月1回の頻度で(少なっ!)メールマガジンを発行しております。
現在配信件数が3000件近く。

登録いただいている皆さまは、企業の人事の方や経営者、採用支援会社の方や就職活動中の学生まで実にさまざまです。

配信している内容ですが、例えば今月配信予定のラインアップをご紹介すると。。。

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■〔1〕コヨーテ注目のトピックス
    〜新潟のお菓子メーカー三幸製菓さんが始める「遠距離採用」〜

■〔2〕ブログセレクション 
    〜スティーブ・ジョブズ(アップル)の採用 『魔法の言葉』〜

■〔3〕COYOTE CLUB のご案内 4月24日(水)19時〜
    〜今月の新しい採用のあり方を教えてくれるゲストは
     生きるように働く人の仕事探し「日本仕事百貨」のナカムラケンタさん〜

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コヨーテ注目のトピックスでは、今注目の採用ニュースを紹介するコーナー。
今月は三幸製菓さんの素敵な採用活動を取り上げています。

ブログセレクションは、過去300社近い事例の中から時期やテーマに合わせて菊池がチョイスしてご紹介するコーナーです。

そして最後に、毎月開催しているCOYOTE WORKSHOPのご案内です。

これ以外にもイベントやコヨーテメンバーの最近の様子が分かるこぼれ話など、総文字数5000字近い気合の入った渾身のメールマガジンです。

メールマガジンの登録は無料です。弊社HPの登録画面より必要事項を入力していただき、「メールマガジン希望」と明記の上お送りください。

コヨーテHPお問い合せページ → http://coyo-te.co.jp/contact.html

また、コヨーテのFacebookページでも、最新のコヨーテの活動がタイムリーにお伝えしております。こちらも是非「いいね」してみてください。


コヨーテFacebookページ → http://www.facebook.com/ideas4employment

これからもコヨーテの活動にご注目ください!

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:28 | category: オススメ |
コラム #116 採用ブランドという言葉の怖さ

株式会社コヨーテとして、発足して4日目。

ありがたいことに、多くの方に応援や励ましのメッセージをいただきました。

本当にありがとうございます。

その中に、

「ようは採用ブランドを確立するってことですよね」と、お話をいただくことがありました。

たしかに、私たちがやっていきたいのは、そういう事かもしれません。

ただ、少し違和感がありました。

それは、採用ブランドという言葉が、使いやすい反面、本質を見失いがちになるものだからです。


私たちはブランドというと、どうしても「かっこいい」とか「魅力的な」という言葉や、ナイキやアップルのCMなどを連想したりGUCCI や CHANELのお店を想像してしまいがちです。


ブランドを作る事はヒトを引きつけることにつながるので、ともに働く仲間を集めるために、採用ブランドを作りましょうというメッセージは間違いではありません。



ただし、怖いのは「採用は、入社後の会社人生の入り口にすぎない」という事実を忘れがちになってしまう事です。


ブランドには「約束」という意味もあります。

それはGUCCIにはGUCCIをもつ事で感じられるステイタスや安心感、気分の向上など
なんらかの効果が約束されています。

アップルにだって、「革新的な製品」という約束を販売している側面もあるでしょう。

裏切る事のない約束があるから、顧客はそれを信頼して購入したり取引するわけです。

採用ブランドという言葉に怖さがあるのは、その採用時にした「約束」が
入社後もきちんと約束され続けられるものなのか、です。

あれ?どこより情熱的で熱い会社って書いてあったのに、社内がおとなしい、とか
あれ、ホームページでうたっている、アットホームな社風を全然感じない、とか。

採用ブランド競争が加速して、どんどん本質的なところから離れていく事に注意しなければなりません。


私たちが、取り上げてきた世界中のユニークな採用試験を行っている企業は
その採用試験を行うべく会社の理由が明確にあります。

単純に「ヒトが集まりそうだから」で、面白おかしくやっているワケではありません。

実はその理由にこそ、会社のこだわりがあり、大切にしている価値観があり
クチコミで広げたくなるエピソードがあるのです。

私たちは、「あなたの会社はどんな会社なのですか」という本質的なメッセージを
常に投げかけ、他にはないたったひとつの採用試験をつくることを目指したいと思います。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:33 | category: コラム |
コラム #109 アップル小売戦略から学ぶ採用の在り方

 先日の5月19日、アップルが初の直営店を出店してから10周年をむかえました。現在アップルの直営店は世界中に320店舗以上を構え、10億人以上が来店したといいます。


ただ、始めはメーカーが小売を行う事に、批判的な意見も多かったようです。そんな中、ここまで大成功した裏側にはアップルのどんな選択があったのでしょうか?我々が学ぶべきヒントがないか探してみました。


ビジネス情報サイトcnetjapan にその秘密に迫る記事が紹介されていましたので、そちらを参考にしながらご紹介します。


もともとアップルが自社独自に小売りに踏み込もうとしたきっかけは、一般的な家電販売店における製品の扱われ方に対する疑問からでした。日本の大手家電量販店をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、PCコーナーに様々なメーカーの製品を並べ、家電販売員が(一見?)公平な立場で、接客をしていることが主流で、アップルの製品も他と同じように、並べられて販売されいました。


しかし、1996年CEOに返り咲いたスティーブ・ジョブズは、自社の製品が他社と同じように並び、その製品の利点や大切な世界観を語れない販売員が接客をしていることに違和感を感じました。そして「shop in shop」と言われる、大型店にありながらアップルの製品だけ独自の小さなプレゼンスペースを確保するため交渉をしてきました。


ただ、「shop in shop」であっても、数歩先を行けば他社の製品を見に行ける環境でした。そのため、アップル製品の独自の世界観の演出をさらにこだわった結果、自らお店を構えようという選択に至ったのです。


この直営店戦略に関わったのが、Ron Johnson氏。かつてアメリカでのソニーの直営店立ち上げに功績をあげた人材です。彼はダイナミックな発想で、アップル製品だけの独自の世界観を演出する店舗を造り上げていきました。


「最初の店舗をオープンするに際して、約2万平方フィート(約1858平方メートル)の敷地を確保した。だが、当時の製品ラインは、会議室のテーブル1つで収まるほどしかなかった」「それにもかかわらず、小売業にとって世界最大の都市であるニューヨークに出店し、2万平方フィートの小売スペースを埋めようとしているんだ」と初のアップルストア出店の構想を振り返ります。


その後、数々の直営店を立ち上げる事になるのですが、都会的でユニークなその店舗は、見るものを圧倒しています。



その世界観の演出は、単なる製品を飾る場所ではなく、製品を使いこなすためのワークショップや、プレゼンテーション、ライブやトークショーなど、様々なイベントが行われています。そこは、アップルと顧客がより密接にコミュニケーションする場となっています。


私は、このアップルの小売戦略には、日本の採用活動においても学ぶべきものがあると感じました。特に、多くの製品が特徴なく陳列されている大型家電量販店は、数多くの企業がひとつのサイトに特徴なく掲載されている就職ナビとよく似ています。


また家電店では、顧客の多くはこのメーカーのこの製品!と心に決めて買いにくる人は少なく、たくさんある中で価格や機能のスペック比較をしながら、購入しているケースがほどんとです。


同様に就職ナビに訪問する求職者たちも同じような感じがします。定められた枠に入った情報を比較しながら、企業を選定します。そこでは、職種、勤務地やポジション、諸条件といった表情のない情報が比較対象になっています。


そんな中、これまで取り上げたこのブログにてユニークな採用試験を行う企業たちは、小売りにおけるアップルストアのような存在であると感じます。


他社と横並びになることを恐れ、知恵と工夫を重ねて「自分たちだけの独自のフィールドで、自分たちを表現しよう」としています。実はそれは、とても勇気と手間のかかるアクションです。きっと批判的にみる人もいるでしょう。


それでも、そんな会社に集まる人たちは、細かいスペックではなく、もっと大きな、そして深い、会社のビジョン、コアバリューみないな部分に惹かれてきて応募者が門をたたくのです。


まるでアップルストアに目を輝かせてやってくる熱狂的なファンのように。


私たちは、こんな素敵な会社をこれからも応援していきたいと思います。(K)


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レポート#059 スティーブ・ジョブズ(アップル)の採用 『魔法の言葉』


先日、とても気になるニュースが公表されました。

アップルのCEOであるスティーブ・ジョブズが病気療養のため休暇をとるということを明らかにしたのです。

ここ数年、数々のヒット商品を生み出し、革命を起こし続けたジョ
ブズ。ただ同時に健康問題の噂は絶えることなく、今回の発表はファンにとっては、「やはり」という印象もあったようです。


さて、ジョブズの魅力は「人を惹きつけるプレゼンテーション」にあると言われています。そして、このブログのレポート#20でも取り上げたように、人材を採用する際にも、この才能は存分に生かされていました。

実は、ペプシコーラの事業担当社長ジョン・スカリーを口説き落とす際、前回紹介した以外にも
しびれるエピソードが沢山ありました。

ジョン・スカリーがアップルに移って間もないころ、ペプシグループのトップであるドナルド・ケンドー
ルがジョブズに会うことになったそうです。

ケンドールはジョブズに挑発します。

「君は私の最も優秀な部下を連れて行ってしまいました。払ったお金のもとがとれることを祈ります。」

ケンドールにとって、スカリーがどれだけ重要な人材でありアップルと言う小さな名もなき会社に奪
われたことがどれだけ悔しかったがうかがえるコメントです。

しかし、ジョブズは負けていませんでした。

「ご忠告ありがとうございます。
しかし、アップルには優秀な人材にふさわしいだけの価値があります。」

ジョブズの自信とプライドの高さ、そしてスカリー獲得に対する強い情熱を感じます。

一方で、ジョブズはスカリーに対しても、このような事を言っていたそうです。

「あなたはアップルにとって完璧な方だと思うし、アップルも最高の人材にふさわしい会社です。」

スカリーは、ジョブズに何度も会ううちに、きっとこの会社で今まで成し遂げられなかった革命的な
ことができるのではと思い始めるのです。

そして、スカリーを招いた夕食会で、ジョブズはこう語りました。

「この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会
は二つか三つくらいしかないでしょう。
どのくらい生きられるか知っている人はいないし、僕も知りませんが、でも僕には若いうちに大事な
ことをたくさんしておかねば、という意識があります。」

ジョブズは当時28歳。どうしてこんな人生を悟ったようなコメントができるのでしょう。

また口説くときに必ず「人生」について語っているのが印象的です。
先日お邪魔したスマイルズさんのセミナーでも、「どう生きるのか」というメッセージを感じました。
レポート#54

就職活動は、仕事探しではなく、生き方探しなのだと思います。


最後に。

ジョブズは、これからも「大事なこと」を成し遂げ続けるのでしょうか?

ジョブズのかける「素敵な魔法」をまだまだ期待したいものです。


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レポート#20 スティーブ・ジョブズ(アップル)の採用 『口説き文句』

アップル社の経営者スティーブ・ジョブズが、2009年11月9日に発売された米経済誌フォーチュンに「過去10年間の(最も優れた)最高経営責任者(CEO)」として発表された。

アップル社の業界を変えていく革新的な商品の数々は、彼の功績によるものが大きく、もはやカリスマといっても過言ではない存在だ。

そんな反面、彼の経営スタイルは、「独裁者、反逆者、やっかいもの」などまさに、1997年にジョブズがアップルの経営に返り咲いたときのCMのような評価を受けている。

ビジョンの実現のためには、ひとつの妥協も許さず
誰も見ない基板パターンが「美しくない」といってだめだしをする男である。

ある意味、周りを畏怖させるほどの強い信念やこだわりこそ、彼の優れた才能であり、アップルをここまで成長させた根幹かもしれない。


そんな彼の信念は、採用においても強く現れる。

様々な彼にまつわる書籍のなかで、採用に関するデータを拾ったが
彼の採用の信念は、「ビジョンが実現できるかどうか」の一点につきるのでなないか?

たとえば、アップルストアという小売業に参入しようと決めた1999年。
彼は米GAP社のミラード・ドレクスラー社長兼最高経営責任者(CEO)をアップル取締役に迎え入れる。

参入すると決めて、すぐ行ったことは
「世界で一番小売というビジネスを知り尽くし、成功している人物」を調べ、聞きまわったことらしく
そこで名前が出てきたのが、ミラードというわけだ。

ポイントは、「世界で一番・・・」である。

よって、アップルの取締役陣は、外部のその道の「一番」ばかりである。
オラクルのラリー・エリソン会長や、元IBMのジェリー・ヨーク。
昨年度辞任したがグーグルのシュミットCEOなど。

そんなAチームを作り上げることに力を注ぐジョブズ。

欲しい人材には、半ば強引にでも口説いていくという。

彼らしい、有名なエピソードがある。

まだ会社を立ち上げて間もない1983年。(1976年創業)
販売をはじめたコンピュータ拡販のためにマーケティングに長けた人材を求めていた。

そこで白羽の矢がたったのが、ペプシコーラの事業担当社長をやっていたジョン・スカリーである。

当時は、企業規模から言えば、大人と赤子ぐらいの身分さがある2人。

そんな事も気にせず、ジョブズはスカリーにこう言ったそうである。

このまま一生砂糖水を売りつづけたいか?それとも世界を変えたいか。

なんとも傲慢でありながら、男心をくすぐる口説き文句。

そして、彼のもつ世界を変えていこうという強い信念。

スカリーは、その信念に魅せられ、当時の職を辞してアップルの経営に参画するのである。


採用とは、その人材と一緒に何を成し遂げたいかであり
そのビジョンが強い信念に裏づけされていれば、今の姿がみすぼらしくでも口説き落とせる。

そんな勇気をくれるエピソードである。

| comments(0) | trackbacks(0) | 00:05 | category: レポート |
★取り上げた企業
アップル
面白法人カヤック
スマイルズ
サウスウエスト航空
Google
日本マクドナルド
三鷹光器
ソニー生命保険
グリー
ビジネスバンク
ポジカル
ヌフカフェ
日東電工
SBIホールディングス
USAA
パーク・コーポレーション
ベアーズ
ファーストリテイリング
ユナイテッドアローズ
ヴァージン・グループ
サイバーエージェント
武田薬品工業
アンデルセングループ
SAMURAI
ラーンネットグローバルスクール
SAS
パタゴニア
クックパッド
アーネスト・シャクルトン
グロービス
明神館
リッツカールトン
コメリ
ウォルトディズニー
37シグナルズ
プラザクリエイト
ザッポス
たねや
くるみの木
ヤフー
マイクロソフト
IDEO
柴田陽子事務所
テクスティーグル
オープン・エー
臨海セミナー
はてな
ソフトバンク
アメリカンファミリー生命保険
ケムテック
シコー
秋山木工
スターブランド
ライフネット生命
ビィー・トランセグループ
吉本興業
都田建設
ECスタジオ
オイシックス
ロート製薬
日本電産
ヤマト運輸
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コヨーテ採用研究所

株式会社コヨーテ
Dr.K(左)
滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

株式会社コヨーテ
Dr.T(右)
大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

≪コヨーテのHPはこちら≫
http://coyo-te.co.jp/
≪取材などのお問合せはこちら≫
info@coyo-te.co.jp
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