レポート#27 クックパッドの採用 『メッセージ発信力』 |
レシピ検索No.1サイトを運営しているのが、クックパッド株式会社。
今では利用者が800万人を超えるサイトだ。家庭で毎日料理を作る。食卓に美味しい
ものを出したい。「今日のメニューは何にしようか?」そんなとき、このサイトですぐに調
べることができる。簡単で美味しい料理をつくるために日常使いできる、これがサイトの
魅力だ。
「毎日の料理、メニューを考えるが大変だ、もうひと工夫したい」と考えている人々の「困り
ごと」を解決してくれる。多くの人が自分のレシピを写真付きでサイトに投稿し公開していく。
利用者はサイトを使い、検索し調べながら、自分の作りたい料理を探し出す。検索は材料
名からでもできるし、料理名からでもできる。とにかく検索機能が優れていてストレスを感じ
ない。写真もたくさん載っていて、見ていて楽しい。
このクックパッドが提供しているサイトの代表的な機能は、「料理のレシピを載せること」と
「料理のレシピを探すこと」だけ。この2つの機能に絞り、徹底的にこだわってサイト運営を
している。
これだけの利用者がいて、便利で使いやすサイトを運営するには、システム運用面、エン
ジニアの方の力がとても大切になってくる。採用のHPから見る、優秀なエンジニア採用
にむけた情報発信力についてレポートしたい。
まずは、代表の佐野さんメッセージから。
『社長が語る ものづくりへの想い「テクノロジー・カンパニー・クックパッド」』というコーナー
に代表の佐野さんの想いが綴られている → コチラ
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当社は、テクノロジー・カンパニーを標榜し、これまでもそのコアとなるテクノロジーに注力し
続けてきました。それは、我々が目指す「料理が楽しくなる世の中」を実現していくための軸
となるのは、やはりテクノロジーだと考えるからです。
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クックパッドは、「料理」というテーマ上、その構築技術や機能は何気ないものに思えるかも
しれません。しかし、そのバックボーンには、ハードな「クックパッドルール」が存在しています。
高度な技術を導入し、精度の高いシステムゆえの快適さがそこにはあります。そして私はそ
れに表に出さないのがプロダクトだとも思っているのです。プロダクトの価値は、ユーザーにと
って楽しみや快適性、利便性をどれだけ提供できるかにあります。
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当社は、技術者に対して高度な技術力を求めています。それは一種の厳しさかもしれません。
しかし、その厳しさは、そのまま辛さにつながるものではありません。私は、優秀なエンジニア
ほど、その厳しさの中に面白さや楽しさを見いだすと思っているからです。なぜなら、優秀な技
術者は、「優秀」になるまでに。多くの失敗を経験しているはずだからです。いわば、多くの厳し
い環境を乗り越えてきた人ほど、その中からチャンスを見いだして、アドレナリンが溢れだすよう
な仕事に巡りあってきたのではないでしょうか。
厳しい環境だからこそ、必然的に価値のあるものが生まれる。それが我々のようなテクノロジー・
カンパニーの必要条件だと思っています。技術者にとって、厳しいけれど成長できる環境、それ
がクックパッドです。そして、それは同時に技術者にとって、価値を生み出す楽しい環境でもある
はずです。
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それだけのことを成し得るには、より多くの真の優秀な技術者が必要で、技術者の採用に最も
注力しているだと語っている。
そして未来の候補者(技術者)へのメッセージ発信しているのが、『クックパッド開発者ブログ』だ。
ここでは、クックパッドのエンジニアがサイトの開発と運営について書き綴っている。
過去ブログも読んでいると、やはりユニークな採用の取り組みをしているのにたどり着いた。
『小さな会社の優秀な技術者の採り方 第0回を開催しました』(2008/10/27)→ コチラ
少し前の記事になるが、写真も数枚載せていて、会社の雰囲気、社風が伝わってきた。
このブログは、「うちの会社はこんな会社ですよ、こんなことに力を入れてますよ」というのが
わかりやすくまとめらてられている。必ず候補者は目を通す箇所だと思うので、大切な役割
を果たしている。
自分たちの言葉で、「何にこだわっているのか」を丁寧に採用メッセージとして発信することに
こだわる。「GOODでなくBESTに集中する」その方針は採用スタンスにも表れている。
今、全国で活躍するエンジニアの方々に、会っていきたいということを考え、各地で説明会を
行う試みを始めている。第一回目が仙台開催で先月末に行われた。今後の採用活動の取り
組みから目が離せない企業だ。