レポート#080 アンドリュー・コスレット氏の採用 「苦しい試練を知る」 |
2011.11.24 Thursday
インターコンチネンタルホテルズで長くグループCEOを務めたアンドリュー・コスレット氏。ホテル経営というサービス業において、多くの人の採用に携わってきた方が、人を採用するとき、どういうポイントをみていたかふれてみたいと思います。
基本的には「その人の魅力を探りだそうと努力をする」スタンスで面接に臨みます。面接で聞くのは、思いがけない状況に一人で対処して、感情的にも肉体的にも厳しい試練を受けたことが、どのくらいあったのかを知ろうとします。それはビジネスの場でも、家庭の試練、社会的な試練なんでもいいそうです。
そこには、非常に困難な状況に直面してきた人がいいという考えがあります。逆境を経験し、対応の仕方を知っているので、状況が悪くなっても信頼できるからです。
「苦境を乗り越えるプロセスを知る」、苦しい状況も、人それぞれ違いが違いがありますが、そこを深堀していきます。そこから、応募者の仕事に対する関わり方や力量を推し量るのです。
ホテルはサービス業なので、日々変化する状況で、どう立ちふるまえるか、そのあたりも見たかったのではないかと思います。
私たち、コヨーテの今の採用ページのメッセージは、「その時、どんな景色が見えましたか?」です。少しだけ紹介させていただきます。
もうやめよう、もう駄目だ。
そんなことを思いながら、諦めずにやり遂げた経験はありますか?
その時、どんな景色が見えましたか?
きっと忘れない素敵な景色が記憶に残っていると思います。
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私たちも、少なからず苦しんだ経験、エピソードの中に、その人の魅力が隠されていると考えています。
「苦しい試練から魅力を探る」、美談ではなく、そこにどれだけリアリティを感じることができるかがポイントですね。