コラム #004 ファミリーサポートでスピードアップ |
2009.11.23 Monday
先日、祖母井さんの採用(レポート12)で、「新しく加入する人が力を発揮するための環境、
下地を作る努力をしているか」という話をしました。今日は、新人の受入れでユニークな
取り組みをしている例を見ながら、早期戦力化について考えてみたいと思います。
スープストックトーキョーの運営で知られる、株式会社スマイルズでは新卒入社者に対して
「社内ファミリー制度」というものがあるそうです。
この制度は、新たに入社すると、社内における「お父さん」「お母さん」「お兄さん」「お姉さん」
を設定するそうです。アサインされたら、先輩社員は、その役をしっかり演じないといけない。
「お父さんは叱る役」「お母さんはフォローする役」「お兄さんは細々と教える役」「お姉さんは
プライベートでも付き合いような役」などに分かれます。
新人を育成するために、このように「ルール化」するのは、早期戦力化の点から有益だと
思います。企業によっては、OJTリーダーというスタイルで新人育成担当として1名選任
するという話は聞きますが、それぞれの役割に応じて担当をアサインするというのは、
ユニークです。
新人はその企業の持っている文化を受け入れながら、自分のカラ―を少しずつ出していく
ことが求められます。
だから「企業の大切にするカルチャー」「仕事の進め方」「判断基準」など、複数の人から
「厳しくも、あたたかく」フォローしてもらえる環境があるというのは、入社する側としては
心強いですね。
企業としての受入れスタンスを明確にすることは、特にサービス業においては大事では
ないでしょうか。(T)