--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

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コラム #105 言葉のチカラ
雑誌の会社なのに売上の7割が、自ら厳選したオーガニック食材をネット販売している会社、株式会社自遊人。

とてもユニークなビジネスを展開しているしているところにも魅かれるのですが、それ以上にスタッフからのメッセージから伝わってくる会社の様子がいいなと思い、自遊人の採用情報をときどきチェックしています。

採用情報の中で代表の岩佐さんが「自遊人の真実」と題して、メッセージを残されています。こんなヒトに来てほしい、というOKラインが書かれていたり、大胆に権限委譲してく社風など、言葉で会社のリアルを伝えているところがすてきです。

以下、そのメッセージを転記いたします。

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社長からみなさんへ

当社は会社名のとおり、雑誌「自遊人」を発行しています。つまり「出版社」です。
でも「出版社なの?」と聞かれると、「うーむ」と悩んでしまいます。
なぜなら「他の出版社とはかなり変わっている」からなのです。

それでは当社は他社と比べて何がどう「変わっている」のでしょうか。

まず第一に売上構成比。
当社(子会社含む)の売上の7割が食品販売です。
出版はたったの3割。
食品会社が雑誌を作っているといったほうが正解かもしれません。
当然ながら働く人数も食品販売部門のほうが多い。
しかも扱っている食品が普通じゃありません。
普通じゃないって、本当は普通なのですが、今では「真っ当で普通の食」は貴重なのです。

例えば味噌。昔ながらの木桶天然醸造の味噌は全体流通の0.3%。天然醸造味噌は1年以上熟成させるのに対して、市場に出回っている一般的な味噌は三ヶ月でできあがる速醸法で作られています。私たちはそんな貴重な味噌を雑誌で紹介するだけでなく販売も行っているのです。

そのほか当社で扱っているは日本の主食、お米をはじめ、漬け物、だし、全国各地の美味しいものいろいろ。とくにお米は日本一高品質な取りそろえで、例えばミシュラン3つ星の「かんだ」や2つ星の「美山荘」へも卸売販売しています。

もちろん伝統食材だけではなく、お肉なども自慢の商品。例えば松坂牛は提携農場と提携精肉店があるため、本当に高品質なものが入手できます。精肉店と共同開発した松坂牛ハンバーグも自慢の一品で.....と話し始めるときりがないのですが、とにかく取扱商品には自信を持っています。

ところで、当社の本社は東京・日本橋ですが、実質の拠点は新潟県南魚沼市にあります。南魚沼と言えば米。当社では2004年からお米を育てていましたが、2010年には正式に農業生産法人「自遊人ファーム」を設立。さまざまな栽培方法の実験を行い、栽培方法による食味の違いなどを研究しています。こんな出版社がほかにないのはもちろんですが、食品会社でもそんなに多くはありません。

カップラーメンやコンビニ食が禁止なのも出版社では考えられません。
カップラーメンやコンビニ食は忙しい編集者とは切っても切れないものです。
だって、私たちの事業は「本物の食品、本当に美味しい食品を消費者の皆様に知っていただくこと」を目的としているのですから。

喫煙者を採用しないのも「食品販売業だから」という理由。
喫煙者は気がつかなくても、非喫煙者にはタバコのにおいはものすごく気になります。タバコのにおいが少しでも商品に付いたら(梱包材に付いたら)大変です。もちろん社内は全面禁煙です。

さて、ここまで読んで「うーん」と頭を抱えてしまった方、当社に向いていません。「おもしろそうかも」と思った方、ぜひご応募ください。
当社の持論は、「なにごとにも好奇心がなければいい仕事ができない」。
米作りに興味なんてなくても、興味をもってやってみれば楽しくなる。
南魚沼なんて何があるの?と思っていても、住んでみたら楽しくなる。
人生、なんでも積極的に楽しめば、楽しくなります。

私は冬の間、バックカントリースノーボードという遊びをしていますが、実は何を隠そう、そんなことを始めたのは南魚沼に移住してきてから。これが最高に楽しくてハマってます。社員の数人もこの遊びにハマり、ついに「SPRAY」という雑誌まで創刊してしまいました。

ちなみに若手社員に大胆な権限委譲をするのも当社の特徴。例えば「SPRAY」を創刊したのは入社2年目の女性でした。入社2年目から一冊丸ごとの制作だけでなく広告営業と損益計算まで任せています。

昨年からは日本の食品を海外に輸出する新たなプロジェクトも始まっています。この輸出プロジェクトは今後の当社の新たな軸となる「本気事業」なのですが、そのプロジェクトリーダーは入社3年目の女性。肩書きは「執行役員」です。昨年一年だけでシンガポール、ロンドン、パリ、大連、瀋陽、上海、香港、ウラジオストク、ハバロフスクと、訪れた国は6カ国、9都市。語学力を活かして海外を飛び回っています。

正直、2〜3年目から仕事を任されるには、本人に大変な努力が必要ですが、頑張る人にはチャンスを与える、それも当社の社風です。

でもひとつだけ、勘違いしないでください。田舎に会社があるからといって「のんびりできるんだろうなぁ」と思っていたら、それは間違いです。仕事時間はたしかに東京の出版社よりはるかに短いです。徹夜は絶対にしませんし、土日の休みもあります。
でも春から秋にかけては田植え、草取り、水の管理、稲刈り等々の農作業がたくさんあります。農作業体験会の準備もありますし、地元のお祭りもあります。

もちろん農作業は当社では「部活動」ですし、農作業体験会の準備等は任意です。でも実際にそれらの時間を含めると、入社してから11月の収穫時期まで、完全なプライベートはほとんどないかもしれません。「早く自分で仕事をバリバリしたい」という人にとっては、なおさら、です。

さて、いかがでしょう。
あなたにとって当社は「うーん」ですか? それとも「おもしろそう」ですか?

株式会社自遊人
代表取締役 岩佐十良

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく、普通の出版社を志望する人は「うーん」と言うかもしれません。
むしろ、そんな人は「いりません!」とはっきり断る潔さを感じます。

自分たちの描く世界観が明確にあり、そこに共感する人にきてほしい。

自遊人の生々しいまでのリアルな姿が描かれているすばらしいメッセージです。(T)


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滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

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大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

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