コラム #097 今、組織としてやらなければいけない事 |
大地震のあと、経営者、コンサルタントの方が精力的に活動しておられる様子をツイッターやブログなどで知り、勇気をもらう毎日でした。
先日のブログで取り上げたスターブランド社の村尾さんは、コンサルティング先の群馬県の四万温泉・柏屋旅館さんの『AID FOR BED』を支援したり、自身もチャリティセミナーを精力的に開催しています。HPにて活動に関するレポートがありました。こちらです。
グロービスの堀さんは「Project KIBOW」を立ち上げて、様々な分野のリーダーたちを集めた救援・復興を支援活動を行っています。そこには楽天の三木谷さんやネットエイジの西川さん、パーク・コーポレーションの井上さんなど、蒼々たるメンバーで構成されています。最近は若手政治家も巻き込んで活動しており、とても頼もしいです。プレスリリースに活動の内容が書かれています。こちらです。
また、私が特に気に入っていのは、フリープロデューサーの中島明さんが立ち上げた「HOPE100」というプロジェクトです。これは、震災チャリティセミナーを合計100本開催するプロジェクトで、その講師、運営スタッフ、会場、全て無償で参加してもらい、受講料はすべて寄付にまわります。前述の村尾さんも講師として登壇するようですが、開催側も講師も受講者も全員が復興への希望を持って参加できる素敵な取り組みです。こちらです。
そうした中、「復興」のためにしっかりとした経済活動を行うことが大切と言うのが、経済界のリーダーたちの共通の見解です。これから先数年は、企業にとって厳しい経済環境がとなることは間違いありません。経営コンサルタントの神田昌典さんは、この厳しい環境の山場を7月1日としており、まずは乗り越えてるべく経営を早急に見直しましょうと説いています。神田さんが緊急セミナーを開催し、それを紹介するページです。
http://www.almacreations.jp/seminar/s_seminars/kinkyuseminar_d.html
たしかに、小さな会社の経営者にとって、この数ヶ月耐え抜く事はとても大変だと想います。売り上げが見込めない状況では、中のコストを減らしていくしか手段はありません。まったなし、という企業ではすでにリストラや内定取り消しの話も聞くようになりました。
非常に難しい局面ではありますが、個人的にはこの局面で人を減らしてしまう事のリスクも想定してほしいと想っています。リストラは戦略あってのリストラだと思っています。次にどうしたいというビジョンなしに、コストがかさむからという理由でリストラを実行した会社は、浮上する活力を失った組織だけが残ってしまいがちです。
まずは、この機会に会社の存在意義を再確認し、未来へのシナリオを書き直すことから始めることが大切ではないかと思います。
「我々はこの難局をどう乗り越えていくのか?そして新しい未来をどう作っていくのか?」
未来を描き、想いを共有し、メンバーの底力を引き出すこと。
少し偉そうかもしれません、これが、経営者や人事がなすべき事なのではないかと私たちは考えます。
世界から評価された日本人の底力は、きっと我が社のメンバーにも眠っている事を期待して。(K)