レポート#064 オイシックスの採用 『伸びしろ』 |
オイシックス(Oisix)社は、インターネットスーパーとして2006年に創業した会社です。特に体に良い食品にこだわり、全国1000軒以上の農家と提携して、産地を厳選し、旬の有機野菜などを提供しています。
売上高71億2600万、従業員数101名(2010年3月末)と急成長しています。
そんな同社の採用スタンスは、スキル重視ではなく、ウィル(Will)を重視しています。
同じ業界で既存業務をこなすスキルが高い人より、ウィルの高い人のほうが伸びしろが感じられるから採用するそうです。
なんと創業期に集まってきた人材は、食品小売りの経験社はおらず、銀行出身者など、前職のバックグランドはさまざまでした。でもそこには意欲があり、志の高い人たちが集まってきたのです。
新しい道を切りひらく、ビジネスを展開してい場合、逆に既存の慣習などに縛られないので、思い切った施策や発想で臨めるのかもしれません。
そんなオイシックスは、新卒採用も従来型手法にとらわれない、ユニークなスタイルです。まず定期的な一括採用はしません。同社のインターンシップを経た学生を採用します。そのインターンシッププログラムで、一定の評価基準を満たした学生に対して、内定を出す仕組みです。お互いを良く知り、その上で入社するので、マッチングの精度が高くなります。
そして、入社してからの育成プログラムも、ビジネス同様にこだわりを感じます。
例えば・・・
契約している生産農家に行って、スタッフが自分たちで野菜を収穫したり、生産者と話をしたり、産地を訪ねて、よりよく商品を知るプログラムがあります。リアルを体感して気づきを得る、いいトレーニングだなと思います。
他にも、経営陣が、直々に「問題解決講座」や「商人力養成講座」を開催し、若手に対してビジネスの肝を徹底して鍛え抜きます。
いい人と出会って、その人が伸びる場を提供する。
どんなスタッフと一緒に働きたいのか、
どれだけ、切磋琢磨できる環境があるのか、
採用〜育成、このサイクルがよく回っている会社には、いい人材が集いますね。