--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

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レポート#061 面白法人カヤックの採用 『つくる採用』

 これまで「すし面接」や「変人採用」など、強烈なインパクトで世の話題を作ってきた面白法人カヤック。

今年も1月26日に紹介された「卒制採用」は、すぐに20を超える情報サイトで紹介され大きな反響を呼んでいます。

今では、採用の応募も大幅に増えており、知名度のない会社の採用において「人が集まらない」という課題を見事にクリアしています。

今回は、カヤックの採用について改めてレポートしたいと思います。

カヤックが上手いのは、採用を口コミで伝播させる仕掛けを巧妙に考えているところです。
今まで取り組んだ3つの採用について、考察したいと思います。

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1.『変人採用』
2009年3月に行なった『変人採用』では、ネーミングのインパクト以外にこんなルールで話題となります。

「真の変人というのは自分が変人だと思っていない」ため、他薦のみの受付ということ。

通常企業への求人応募は、一人で悩み、まずは一人で応募することが多いものです。
しかしこの採用の面白いとことは、「あいつ、この採用、いけるんじゃねー?」のような友人間での話題のネタとなりやすく、転職を考えていない多くの人にも関心をもってもらえるところです。

採用広報としては、とても波及力があった採用だと思います。

ただし、現在のカヤックHPでは「過去に失敗した制度」として紹介されています。
どうやら「変人」の定義が難しく、求める人材を集めることはできなかったようです。
※過去の施策を素直に失敗と認め、さらに公にしているところが、素晴らしいですね。


2.『すし面接』
2010年1月に公開された『すし面接』では正月明けというめでたいタイミングにマッチしたイベントであるということと、おすしを食べて面接、という斬新さで一気に話題となりました。
結果前年度の16倍もの応募があったようです。
※ちなみに、以前コラムでも紹介しましたがヤフーが『すし面接』を取り上げた記事の下に当ブログのリンクがあり、当日のアクセスが3000近くになっていました。

ただこちらも、そうした話題性だけではなく、上手な口コミ戦略がありました。
Twitterを使った回転寿司体験サービス「Twitter Sushi」を立ち上げたことです。

このサービス、Twitterの自分のアイコンに、好きな寿司ネタを乗せて、回転寿司のようにそのサイト内でアイコンが回る、という愉快なサービス。英語でサービスを紹介するあたり、本気なのか、冗談なのかわかりませんが、実際には海外でも話題となったそうです。

こうした裏の仕掛けは、ちょうどTwitter人口が増え始めたタイミングと重なってTwitter上でも話題となりました。


3.『卒制採用』
今年1月に行なわれた『卒制採用』。最も強いインパクトを放ったのが
「自己PR不要、志望動機不要。就職活動より卒業制作をがんばったあなたを採用します。」
というコピーだと思います。

学生にとって多くの企業を受験してきたなかで「自己PRをしなくてもいい、志望動機もいらない」と公言する企業にはきっと存在しなかったと思います。

一見ハードルを下げているように見えるこの採用のやり方は、過去最悪の就職率となっている今だからこそ、話題性があります。(実際は、そうではないのでしょうが)

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カヤックはこうしたユニークな採用試験をプレスリリースし、ヤフーやエキサイトなど多くの情報サイトで紹介されています。

ただ重要なのは、カヤックの採用試験は、単なる面白さ、奇抜さをねらったものだけでなく、その採用試験を行なう意図が必ずあることです。

それはWEBサイトに明記され、応募者は目を通すことになります。

つまり、面白そうという動機でWEBを見て、同時に求める人材像も理解するのです。
自然とカヤックが求める人材を集める仕掛けがあるのです。

カヤックの企業理念は「つくる人を増やす」です。

採用もまさに「つくるもの」。だから自然とユニークでありオンリーなものになっています。

「採用をつくる」という視点。

画一的で平均化された今の採用の仕組みの中でそれを打破する大切な視点です。


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Dr.K(左)
滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

株式会社コヨーテ
Dr.T(右)
大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

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