--世界のユニークな採用試験を紹介する「面接の研究所」--

株式会社コヨーテのオフィシャルブログへようこそ。当研究所では、世界中の気になる企業の採用現場を調べて、そのユニークな採用試験を紹介しています。取り上げる企業は、誰もが知っている世界的な有名企業もあれば、名前も知らない小さな企業もあります。しかし、ここで取り上げるどんな企業も「仲間を募ることへの強いこだわり、熱い想い」は共通していました。そしてその想いは、求職者までもファンにしてしまうものばかりです。ユニークな採用試験の背景にひそむストーリーを楽しんでください。

<< コラム #081 都田建設のバーベキューイベント | main | コラム #082 AfternoonTeaのスタッフブランディング >>
レポート#060 秋山木工の採用 『人生と向き合う採用』

 家具職人になるために、4年間は寮に住み込み。
携帯電話・親との面会は禁止。
恋愛も禁止。
まともなお休みは、盆と正月のみ。
そして、女性もなんとバリカンで丸坊主。。。

そんな驚くべき社員教育を行っているのは
神奈川県川崎市にある家具メーカー「秋山木工」さんです。

秋山木工の社長である秋山利輝さんは、
「一流の職人になるためには技術でなく人間性が大切」という持論を持っています。

その人間性を徹底的に磨き上げるために、自身もそうして鍛え上げられた「丁稚奉公」という育成方法をとっているのだそうです。

もちろん技術力についても一流であり、ここで丁稚をしている若者たちは、年に一度行われる「技能五輪全国大会」の「家具」部門でここ数年ずっとメダルをとり続けています。

秋山木工は、その技術力の高さと丁稚と言うユニークな育成制度でマスコミから注目され、ここ数年この厳しい門をたたく若者が増え定員の10倍を超える応募が全国からあるようです。

しかし、まだ小さな規模の秋山木工はそれほど多くの受入はできないため応募者の選定にはとても気を使うそうです。

この厳しい丁稚生活から逃げ出さず、一流の職人になれるまで最後まで頑張りぬける人材かどうかを見極めるのです。

その見極めには、とことん時間をかけ少なくとも1回の面接時間は3時間を予定し、話したりない場合は丸一日、もしくは現場での仕事が入っている場合は、そこまで同行させて話を続けることもあるそうです。

時間をかけて秋山社長が採用か否かを見極めるポイントは2つ。

1つは面接中に一切反論しないこと。

これは、入社すること=社長に教えを請うことをであり、自分をPRしたり、売り込むことは必要なく、とにかく一つでも貪欲に学びとろうとする素直な心が大切だからだそうです。

2つ目は、感謝の心を持っているか

秋山社長の持論に「職人は、人に感動を与える仕事」とあります。人を恨んでいる人に、人に感動を与えることはできない。感謝する気持ちがあって、初めて人に感動を与えることができると信じています。

そうして、とことんまで話をしてようやく採用、となるわけではありません。

なんと次は親を交えて三者面接を行います。

全国どんな場所であろうとも、秋山社長本人がその子の実家まで赴きます。

そこで「私と一緒に子供を育てる覚悟があるのか。子供のことをどれだけ真剣に考えているか」を見極めるのだそうです。

実は入社してほぼ全員が「辞めたい」と思い、親に相談するのだそうです。

そんな時、本当にその子供のことを思って、厳しく突き返せるか、簡単に受け入れずに説得することが出来るか、そんな親の強い気持ちが必要だからです。

丁稚のひたむきさと、親の愛、会社の真剣さ、この三位一体の関係があってはじめて一人前の職人を育てることができると言います。


1人の採用にここまでするのか、と驚いてしまいます。

しかし秋山社長は言います。

「就職させる、人を雇うということは、その人の人生に責任を取るということです。
そのためには、私も覚悟を決めるだけの準備が必要なんです。」

秋山社長は誰かを雇うと決めた夜は、きまって眠れないのだそうです。

「あの子はちゃんと一人前になれるのだろうか」
「もし一人前にできなかったら」

かつては、悪夢にうなされ暴れることもあったそうです。

こんな採用するのも、すべて「一流の職人にしてやりたい」という秋山社長の強い気持ちから。

そんな強い気持ちで採用に臨む会社があったことに感動を覚えました。

スタイルは違いますが、以前レポート#4で取り上げた「ソニー生命」の採用でも応募者と、とことんまで向き合う採用試験を取り上げました。

採用とは、応募者の人生と向き合うこと。

採用はそんな大きな仕事なのだと改めて痛感しました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

| comments(0) | trackbacks(0) | 00:53 | category: レポート |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.workshop-boys.com/trackback/175
トラックバック
★取り上げた企業
アップル
面白法人カヤック
スマイルズ
サウスウエスト航空
Google
日本マクドナルド
三鷹光器
ソニー生命保険
グリー
ビジネスバンク
ポジカル
ヌフカフェ
日東電工
SBIホールディングス
USAA
パーク・コーポレーション
ベアーズ
ファーストリテイリング
ユナイテッドアローズ
ヴァージン・グループ
サイバーエージェント
武田薬品工業
アンデルセングループ
SAMURAI
ラーンネットグローバルスクール
SAS
パタゴニア
クックパッド
アーネスト・シャクルトン
グロービス
明神館
リッツカールトン
コメリ
ウォルトディズニー
37シグナルズ
プラザクリエイト
ザッポス
たねや
くるみの木
ヤフー
マイクロソフト
IDEO
柴田陽子事務所
テクスティーグル
オープン・エー
臨海セミナー
はてな
ソフトバンク
アメリカンファミリー生命保険
ケムテック
シコー
秋山木工
スターブランド
ライフネット生命
ビィー・トランセグループ
吉本興業
都田建設
ECスタジオ
オイシックス
ロート製薬
日本電産
ヤマト運輸
ネスレ日本
アスロニア
DeNA
アイスタイル
あきゅらいず美養品
シグマクシス
アサツーディ・ケイ
アールシーコア
三菱鉛筆
コロンブス
成城こばやし動物病院
D&DEPARTMENT
バイテック・グローバル・ジャパン
コミー
インフォバーン
自遊人
インターコンチネンタルホテルズ
ダッドウェイ
アイ・エム・ジェイ
Categories
Profile
profilephoto

コヨーテ採用研究所

株式会社コヨーテ
Dr.K(左)
滋賀県に生まれる。主流を好まず、マニアックを追求することに喜びを感じる。採用って世界中でやってるのに知らないこと多すぎない?と探究心に火がつき、2009年からこの研究所を立ち上げる。誰も知らない採用情報を仕入れた時はひとりほくそ笑んでいる。

株式会社コヨーテ
Dr.T(右)
大阪府に生まれる。食べることが大好きで高校生並みの胃袋を持つ。長年採用に関わってきたがKに誘われ研究所の立ち上げに参画。このネタどこで仕入れたの?とつっこみたくなるほど憎い企業の採用を紹介するのが得意。

≪コヨーテのHPはこちら≫
http://coyo-te.co.jp/
≪取材などのお問合せはこちら≫
info@coyo-te.co.jp
Comments
Search this site