レポート#057 吉本興業の採用 『笑いのインフラを作る仕事』 |
「笑いで地域社会から日本を変える人47名募集します!」
2011年1月、こんな素敵なキャッチプレーズで吉本興業のエリア社員の募集を開始しました。
ユニークなのは、全国47都道府県で各1名ずつ、計47名の新規採用ということ。
来年2012年に創業100周年を迎える吉本興業のプロジェクトのひとつに
「地域社会とエンターテイメント産業の共創」があり、この要となる新戦力の採用とのことです。
募集に関わるメッセージがとても魅力的です。(以下吉本興業採用HPより抜粋)
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この国を変えていくのは、地域の力だと思います。日本の各地方には人々の間で培われてきた
さまざまな魅力があり、まだ知られていない可能性があります。そんな豊かな多様性をこの国の
力にしていくために、これから吉本興業は地域の人々とともに、地域から新しい試みを始めます。
来年100周年を迎える、私たち吉本興業の100周年プロジェクトのテーマのひとつとして「地域
社会とエンターテイメント産業の共創」があります。これは、吉本興業に関わる全ての人が真剣に、
地域に関わるさまざまな人々と新しい関係をつくり、笑いの力で社会を変えていくことを目指す、
新しい試みです。
そこで、吉本興業は、このプロジェクトの要となる新戦力を募集することを決定いたしました。
全国47都道府県で各1名ずつ、計47名の新規採用です。
寂しい事件、辛い出来事が絶えません。そんな世の中だからこそ“笑い”の力で、何かを変えら
れるかもしれない。相手を思う気持ちで助け合う、心と心がつながる、言ってみれば“コミュニケ
ーションのインフラ”をつくることができるかもしれない。地元から、日本を元気にしたい。人の心
を、笑いの力でつなげていきたい。そんな若い力を吉本興業は求めています。
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リーマンショック以降、日本経済の先行きが暗い中、中国をはじめとしたアジア諸国への
戦略展開ばかりが注目されます。
また、若者の就職難の問題でも、特に地方学生の就職は例年以上に苦戦しているようです。
(日本はもう駄目なのか)(希望の光が見えない)
そんな暗い気持ちになっている地方学生に一筋の光を与えてくれる採用活動です。
きっと「自分たちの力で、この地域を元気にしよう!」と熱い気持ちになっている若者たちが
集まることでしょう。
そして、この募集要項の欄には「笑いのインフラをつくる仕事です」と書かれています。
「どんな仕事?」と聞かれた時に一言で端的に、そして魅力的に仕事内容を伝える
「仕事キャッチフレーズ」。
実は、ユニークな採用試験を実践している企業では、こうした仕事キャッチフレーズを上手に
作っています。
レポート#30で取り上げたユニクロさんも、仕事キャッチフレーズが上手です。
もしご覧になっていない方は、こちらも参考にどうぞ → レポート#30
魅力的な仕事キャッチフレーズは、「募集職種:総合職」より
100倍応募者をやる気にさせます。