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コラム #070 容姿という採用基準について |
2010.11.09 Tuesday
先日サイバーエージェントの内定式の様子が、話題となっていました。
「サイバーエージェントの女子内定者は美人揃い!」
「サイバーエージェントは顔採用だ!」など
ツイッターやブログなどを通じてリンクが張られていました。
私も早速覗いてみたのですが、
「たしかに、美人揃い。羨ましい。。。」と正直思ってしまいました。
(気になる方は、こちらをご覧ください。)
ブログ内の言葉遣いや、内容の薄さなどには、「うーん、大丈夫かなぁ」とも思って
しまいましたが、それとは別に採用試験における深遠なるテーマを考えるきっかけとなりました。
それは「容姿という採用基準」についてです。
企業の採用基準については、多くの人事担当者さんが頭を悩まし
毎年試行錯誤しながら設定しているものです。
ただし、この「容姿」についてはあまり公に語られたり
「どんな容姿の人がよいか」などは積極的に話し合われたりはしません。
それは「容姿」を明確な採用基準とはしないでおこうとする暗黙のルールのようなものがあり
あったとしても、「清潔感がある」とか「身だしなみが整っている」という表現にとどまっていることが
多いです。
「この人、イケメン!」とか「すごい美人!」などと言う合格理由のみを挙げて
次の選考に進めているところは少ないと思います。
(美容を売りにする一部の業界は違うかもしれませんが。。。)
サイバーエージェントさんはおそらく、就職人気企業なので
多くの応募者の中でも、ふさわしい能力を持ち、かつ「美人な人」を採用していたのでしょう。
そこには
サイバーエージェントさんなりの「美人社員」の定義があり、
期待されるパフォーマンスがあるのです。
かつてリクルートは、「女は愛嬌、男は見た目」という採用基準を設けていたと
話を聞いたことがあります。
その話を聞いたときは、「ん?逆じゃないのかな?」と思ったのですが
それなりの理由がありました。
求人媒体などの差別化の図りにくい商品の営業においては、
それを販売する営業マンが大きな差別化の要因になります。
そうした中で、女性営業マンは男性営業の多かった業界の中で、女性というだけで差別化が
成立し、お客様に入り込みやすかったのです。
それよりも女性営業は長いお付き合いをしてもらうために愛嬌がよく、
フランクな人間関係が作れる人材がよいとされていたそうです。
逆に男性は、差別化が図りにくい営業活動においては第一印象が大切。
お客様が目を引くような容姿をもっている男性営業が望ましいというのです。
いまやこの人材業界は、女性の方が多いのではというぐらいの割合になったので
こうした採用基準はないようですが。
ただ、人は見た目で判断する、なんて心理もあるようですし
容姿から発信されるメッセージを注意深く読み取ることも大事なのかもしれません。
一般的に「美人だから」ではなく、あくまでもその会社にとっての
「すぐれた容姿」について研究してみるのも面白いかもしれません。

余談ですが、吉本の売れる芸人を見分ける際に、
ある幹部の方は「歯」を見るのだそうです。
歯並びのよい芸人は売れる。
ちょっとテレビでチェックしてみてください。(K)
「サイバーエージェントの女子内定者は美人揃い!」
「サイバーエージェントは顔採用だ!」など
ツイッターやブログなどを通じてリンクが張られていました。
私も早速覗いてみたのですが、
「たしかに、美人揃い。羨ましい。。。」と正直思ってしまいました。
(気になる方は、こちらをご覧ください。)
ブログ内の言葉遣いや、内容の薄さなどには、「うーん、大丈夫かなぁ」とも思って
しまいましたが、それとは別に採用試験における深遠なるテーマを考えるきっかけとなりました。
それは「容姿という採用基準」についてです。
企業の採用基準については、多くの人事担当者さんが頭を悩まし
毎年試行錯誤しながら設定しているものです。
ただし、この「容姿」についてはあまり公に語られたり
「どんな容姿の人がよいか」などは積極的に話し合われたりはしません。
それは「容姿」を明確な採用基準とはしないでおこうとする暗黙のルールのようなものがあり
あったとしても、「清潔感がある」とか「身だしなみが整っている」という表現にとどまっていることが
多いです。
「この人、イケメン!」とか「すごい美人!」などと言う合格理由のみを挙げて
次の選考に進めているところは少ないと思います。
(美容を売りにする一部の業界は違うかもしれませんが。。。)
サイバーエージェントさんはおそらく、就職人気企業なので
多くの応募者の中でも、ふさわしい能力を持ち、かつ「美人な人」を採用していたのでしょう。
そこには
サイバーエージェントさんなりの「美人社員」の定義があり、
期待されるパフォーマンスがあるのです。
かつてリクルートは、「女は愛嬌、男は見た目」という採用基準を設けていたと
話を聞いたことがあります。
その話を聞いたときは、「ん?逆じゃないのかな?」と思ったのですが
それなりの理由がありました。
求人媒体などの差別化の図りにくい商品の営業においては、
それを販売する営業マンが大きな差別化の要因になります。
そうした中で、女性営業マンは男性営業の多かった業界の中で、女性というだけで差別化が
成立し、お客様に入り込みやすかったのです。
それよりも女性営業は長いお付き合いをしてもらうために愛嬌がよく、
フランクな人間関係が作れる人材がよいとされていたそうです。
逆に男性は、差別化が図りにくい営業活動においては第一印象が大切。
お客様が目を引くような容姿をもっている男性営業が望ましいというのです。
いまやこの人材業界は、女性の方が多いのではというぐらいの割合になったので
こうした採用基準はないようですが。
ただ、人は見た目で判断する、なんて心理もあるようですし
容姿から発信されるメッセージを注意深く読み取ることも大事なのかもしれません。
一般的に「美人だから」ではなく、あくまでもその会社にとっての
「すぐれた容姿」について研究してみるのも面白いかもしれません。

余談ですが、吉本の売れる芸人を見分ける際に、
ある幹部の方は「歯」を見るのだそうです。
歯並びのよい芸人は売れる。
ちょっとテレビでチェックしてみてください。(K)