レポート#5 グリーの採用 『伸びしろ』 |
2009.09.30 Wednesday
「この不況の中、伸びている会社は?」
今回紹介する「GREE」は、まさにその1社であろう。
2009年6月期の決算では、売上139.5億円(前期比4.7倍)、営業利益83.6億円(前期比8倍)と急成長。
創業からたった5年で1200万人の会員数を誇る交流サイトとなっている。
創業からたった5年で1200万人の会員数を誇る交流サイトとなっている。
そんなGREEは近年、事業拡大にあわせて、新卒採用に力を入れている。
08年4月入社2名、09年4月入社2名、10年4月入社予定7名・・・
彼らが新卒採用で大切にしていることは、『伸びしろ』である。
企業の大半は面接時のパフォーマンスを中心に採否を決める。
だが彼らは合格ラインに到達するまでの「時間軸」を考えて採用活動を行っている。
現在の学生の能力だけでなく、その人が入社した時点の能力を意識して選考しているのだ。
たとえば、就職活動初期の面接段階で、合格ラインに達していないレベルだとしても、適切な
フィードバックを行い、自分でその課題をクリアでき、あと数ヵ月で伸びる可能性があると判断
した場合、選考が続く。
した場合、選考が続く。
大切なのは、面接の後に何を考え、どう行動したのか。
だから面接後の本人へのフィードバックも厳しい。
学生に何人かの社員をあわせて、飲みながら話をすることもあるそうだ。
そこには、一人ひとりの学生と真剣に向き合う姿勢が感じられる。
『新卒採用はポテンシャル採用』
とは言いながら、この買い手市場で多くの企業がその意識も薄い中、
GREEは、「学生は就職活動を通じて成長する」という考えで、新卒採用活動を行っているようだ。