レポート#043 柴田陽子事務所の採用 『パートナーシップ』 |
コンセプトクリエイター柴田陽子さんが率いる柴田陽子事務所(シバジム)。商品・
店舗・施設の新規プロデュースや上手くいっていない商品やお店の再生を手掛け
ている。さらに魅力的なお店にするためのルールやマニュアル作成、スタッフが長
く働ける環境を作る手伝いまで行っている。
柴田さんのキャリアはユニークだ。
その時々で道を切り拓いていくのだが、アメリカ留学から帰国後に勤めた会社で
最初の仕事は秘書。このときの上司に認められ会社で新規事業のひとつを任され
ネイルサロンを立ち上げる。そこでゼロからのスタートで形にした実績をもとに、
レストラン事業の新規立ち上げ、転職後、レストラン開発会社で立ち上げからコン
サルティングまで手掛けるようになり、独立。それがいまの事務所だ。
その経験を通して実践してきたことをベースに、外食分野での事業サポートに留まらず、
JOMOステーション、日本交通、ローソンなど、さまざまな会社のブランドづくりを手伝
っている。
その柴田さんが採用するときのこだわりを紹介しよう。
まず根っこの部分で持っているスタンスを見る。
・大きな声で気持ちのいい挨拶ができるか
・笑顔がキレイか
・人が嫌がりそうなことを進んでやれそうか
・見た目が清潔ですがすがしいか
・早く会社に来て、机の上をふいてくれるタイプか ・・・など
その上で、会社の雰囲気に合っているか
スタッフ一人ひとりの個性を理解し合い、お互いのことが大好きで思いやりあふれる
会社を目指している。そこにマッチングするかどうか。
経験も大事だが、まずベースに持っている資質を見る。
そして経歴などじっくり聞いたうえで、最後に聞くのが、
「質問は何かありますか」
ここでの質問のポイントは、「会社側のリクエストにどこまで応える姿勢があるか」
「与えられた仕事に自分の能力を活かして取り組むことができるか」「相手の気持ち
に応えようとする姿勢があるか」を確認するのだ。
新しいことに挑戦し続けている柴田さんだが、自分の才能が発揮できれば、なんでも
『やりたいこと』につながる、という考え持っている。
基本的に「ノー」を言わない。配属する部門の上司のスタイルにあわせて、
その時々でしっかりやり切り結果を残してきた。
そのキャリアスタンスの一つひとつ実績を重ねで、数多くのチャンスと縁を引き寄せて
きたからこそ、細かいところに目を配る。
その場で一生懸命取り組み続けることで、応援してくれる人が増えてきた。
その採用には、目に見えない小さなこだわりがたくさん隠されている。
〔 シバジム直営店「shiba-cafe」 コレド日本橋3F 〕