レポート#042 IDEOの採用 『チームワーク&探究心』 |
2010.05.23 Sunday
世界最高のデザイン・ファームIDEO(アイディオ)。
1970年代末に、シリコンバレーの中心部にあるパロアルトを本拠地に誕生した
小さなプロダクト・デザインの会社だった。だが、斬新なアイデアとユニークな技法、
それらを作り出すための緻密なリサーチも踏まえ、デザインされた製品が世界中で
評価されている企業だ。
携わった対象のプロダクトは、医療機器、コンピュータ機器、スポーツ用品、文具、
家電など幅広い。
現在では、その優れたデザインだけではなく、そのデザインを生み出すプロセスも
注目され、その方法論であるブレイン・ストーミングをさまざまな企業に伝授している。
その方法論を学ぶために、IDEOに来る企業も多い。
そのIDEOの採用プロセスを紹介しよう。
まず求められる一定のスキルを有していることが前提だが、
「一緒に働きたいかどうか」が一番重視される。
応募者は、入社が決定するまでに10人以上の社員の面接を受ける。
自分が携わる社員にとことん会う。
そして面接に携わったメンバー全員が一緒に働きたいと思った人が採用になる。
結果として、採用になった人は、大勢のスタッフから才能と能力があることを
認められることになる。
応募者側としては、認められた感があるし、採用する側としては、大勢の人が
複数回会って決めたので、採用結果自体に納得感が高まる。
回数を多く重なるのには、理由がある。
デザインファームといえば、個人のクリエイティブな力量が試されるような感じ
るが、実際には、プロダクトごとにチームを組んで、その中でいろいろな意見を
交わし、対話を積み重ね、試作を繰り返し、ひとつの製品を世に出す。
だから、個人としてのスキルを有しているだけではなく、大勢のメンバーと
「チームワーク」を持って働くことができるかを見るのだ。
実際に採用された後は、さまざまなプロジェクトに配属されるのだが、
その配属方法もユニークだ。
あるチャイルドシートの開発依頼があり、そのプロジェクトメンバーを募集
した時の話だが、応募者が十数名になった。その中から選ばれたひとりは、
3人の子供の父親で、過去に子供の安全のために何種類ものチャイルド
シートを買い、よいチャイルドシートに何が必要かを日ごろから考えている
人だった。
仕事がOFFのときでも、どこまで探究心を持っているか。その積み重ねで
プロジェクトメンバーに採用されることがあるのだ。
面接では、とことん「チームワーク」を見て、
入社後のプロジェクト配属では、「なぜチャレンジしたいのか」その背景にこだわる。
ひとりのスタッフを採用するというのは、企業にとって大きな意思決定だ。
普段からの仕事へのこだわりの姿勢が、IDEOの採用には活かされている。
1970年代末に、シリコンバレーの中心部にあるパロアルトを本拠地に誕生した
小さなプロダクト・デザインの会社だった。だが、斬新なアイデアとユニークな技法、
それらを作り出すための緻密なリサーチも踏まえ、デザインされた製品が世界中で
評価されている企業だ。
携わった対象のプロダクトは、医療機器、コンピュータ機器、スポーツ用品、文具、
家電など幅広い。
現在では、その優れたデザインだけではなく、そのデザインを生み出すプロセスも
注目され、その方法論であるブレイン・ストーミングをさまざまな企業に伝授している。
その方法論を学ぶために、IDEOに来る企業も多い。
そのIDEOの採用プロセスを紹介しよう。
まず求められる一定のスキルを有していることが前提だが、
「一緒に働きたいかどうか」が一番重視される。
応募者は、入社が決定するまでに10人以上の社員の面接を受ける。
自分が携わる社員にとことん会う。
そして面接に携わったメンバー全員が一緒に働きたいと思った人が採用になる。
結果として、採用になった人は、大勢のスタッフから才能と能力があることを
認められることになる。
応募者側としては、認められた感があるし、採用する側としては、大勢の人が
複数回会って決めたので、採用結果自体に納得感が高まる。
回数を多く重なるのには、理由がある。
デザインファームといえば、個人のクリエイティブな力量が試されるような感じ
るが、実際には、プロダクトごとにチームを組んで、その中でいろいろな意見を
交わし、対話を積み重ね、試作を繰り返し、ひとつの製品を世に出す。
だから、個人としてのスキルを有しているだけではなく、大勢のメンバーと
「チームワーク」を持って働くことができるかを見るのだ。
実際に採用された後は、さまざまなプロジェクトに配属されるのだが、
その配属方法もユニークだ。
あるチャイルドシートの開発依頼があり、そのプロジェクトメンバーを募集
した時の話だが、応募者が十数名になった。その中から選ばれたひとりは、
3人の子供の父親で、過去に子供の安全のために何種類ものチャイルド
シートを買い、よいチャイルドシートに何が必要かを日ごろから考えている
人だった。
仕事がOFFのときでも、どこまで探究心を持っているか。その積み重ねで
プロジェクトメンバーに採用されることがあるのだ。
面接では、とことん「チームワーク」を見て、
入社後のプロジェクト配属では、「なぜチャレンジしたいのか」その背景にこだわる。
ひとりのスタッフを採用するというのは、企業にとって大きな意思決定だ。
普段からの仕事へのこだわりの姿勢が、IDEOの採用には活かされている。