レポート#040 Yahoo!(CEOキャロル・バーツ)の採用 『ディナータイム』 |
2010.05.12 Wednesday
2009年1月、Yahoo!のCEOにキャロル・バーツ氏が就任した。
バーツ氏は米CADソフトメーカーAutodeskでCEO職と会長職を務めたことがあるIT業界のベテラン。CEO就任中の14年間に、Autodeskの売上高を3億ドル足らずから15億ドル以上に拡大した功績を持つという。
そうした実績が買われ、Yahoo!が数年低迷していたときに、白羽の矢が立ったのだ。
彼女が重要視している採用選考は、女性らしく、ユニークなものだ。
それは、採用選考の中で、一緒にディナーに行くこと。
『気持ちよくディナーに行ける人がどうか』
が見極めるポイントになる。
面接よりも長い時間、リラックスして接する中で、面接では見ることの出来ない
様々な部分が見えてくるという。
通常の面接では、仕事の経歴、実績、何ができるかなど、実務レベルに
直結する話が多くなるが、ディナーでは仕事だけではない価値観や興味
を持っていることなどその人の一面に多く触れることができる。
その場で仕事の話しかしない人だとしたら、それはそれで退屈なひと時
になるかもしれない。
結果的に最後までディナーを楽しく一緒できる人であれば、食事に誘って
くれた方への気配りができていたり、マナーが良かったり、価値観が合った
りと、求める人物像に近い人だと言える。
実は、ディナータイムを面接選考に使う企業は我々がリサーチした中でも何社かあった。
たとえばレポート#9で取り上げた、ポジカル社では、雑然とする大衆居酒屋を
あえて選び、そこで応募者がどんな振舞いをするか見ている。
お皿やおしぼりを渡す、料理を注文する、料理をとりわける、他の人の話を聞く、
自分のことも話す・・・その中で見るべき視点はたくさんある。
他にも役員全員とフランス料理を一緒に食べるのを最終選考にしている会社もあった。
この会社では、食事のマナーや、その場にあった会話や雰囲気づくりができるかを
ディナータイムという長い時間で見る。そして、そこにいる役員全員のOKが出ないと
採用しないというルールがあるのだ。
本当に一緒に働きたいメンバーと出会いたいのであれば、通常の面接では見えない
ところを見れるような時間を共有したほうがいい。
毎日何気なく行っている食事という行為は、実は多くのメッセージを発信している。
バーツ氏は「食事はプレゼンテーション」だと言う。
明日の昼食時、隣で食べる同僚からどんなことがわかるか、
一度気をつけて見ていただきたい。
バーツ氏は米CADソフトメーカーAutodeskでCEO職と会長職を務めたことがあるIT業界のベテラン。CEO就任中の14年間に、Autodeskの売上高を3億ドル足らずから15億ドル以上に拡大した功績を持つという。
そうした実績が買われ、Yahoo!が数年低迷していたときに、白羽の矢が立ったのだ。
彼女が重要視している採用選考は、女性らしく、ユニークなものだ。
それは、採用選考の中で、一緒にディナーに行くこと。
『気持ちよくディナーに行ける人がどうか』
が見極めるポイントになる。
面接よりも長い時間、リラックスして接する中で、面接では見ることの出来ない
様々な部分が見えてくるという。
通常の面接では、仕事の経歴、実績、何ができるかなど、実務レベルに
直結する話が多くなるが、ディナーでは仕事だけではない価値観や興味
を持っていることなどその人の一面に多く触れることができる。
その場で仕事の話しかしない人だとしたら、それはそれで退屈なひと時
になるかもしれない。
結果的に最後までディナーを楽しく一緒できる人であれば、食事に誘って
くれた方への気配りができていたり、マナーが良かったり、価値観が合った
りと、求める人物像に近い人だと言える。
実は、ディナータイムを面接選考に使う企業は我々がリサーチした中でも何社かあった。
たとえばレポート#9で取り上げた、ポジカル社では、雑然とする大衆居酒屋を
あえて選び、そこで応募者がどんな振舞いをするか見ている。
お皿やおしぼりを渡す、料理を注文する、料理をとりわける、他の人の話を聞く、
自分のことも話す・・・その中で見るべき視点はたくさんある。
他にも役員全員とフランス料理を一緒に食べるのを最終選考にしている会社もあった。
この会社では、食事のマナーや、その場にあった会話や雰囲気づくりができるかを
ディナータイムという長い時間で見る。そして、そこにいる役員全員のOKが出ないと
採用しないというルールがあるのだ。
本当に一緒に働きたいメンバーと出会いたいのであれば、通常の面接では見えない
ところを見れるような時間を共有したほうがいい。
毎日何気なく行っている食事という行為は、実は多くのメッセージを発信している。
バーツ氏は「食事はプレゼンテーション」だと言う。
明日の昼食時、隣で食べる同僚からどんなことがわかるか、
一度気をつけて見ていただきたい。