レポート#33 ロバート・アイガー(ウォルトディズニー)の採用『好奇心』 |
2010.04.14 Wednesday
2005年10月、ロバート・アイガー氏がウォルトディズニー社のCEOに就任した。
社内の制作体制はコンピュータグラフィックを駆使した
CGアニメ時代に乗り遅れ、他社との差が開き続けた。
その当時、ディズニーのアニメーション部門は不振と
いう深刻な問題を抱えていた。
前任に代わり、CEO就任し、大放送局のひとつABC放送、
スポーツ専門チャンネル最大手ESPN、さらにCGアニメの
トップであるピクサーを買収するなど、次々に大胆な施策を
展開をし、再建の道筋をつけた。
そこから成長路線へと大きく舵を切ったのだ。
そんな多彩な顔をもつディズニーグループを牽引しているCEOのアイガー氏が、人を採用
するときにどんな質問をしているのか見てみよう。
その質問とは、
『仕事以外の時間に何をしていますか』
OFFタイムにどんな過ごし方をしているかを聞くそうだ。
それは趣味や家族のことかもしれないし、場合によってはONタイムとOFFタイムの
境目がなく、アンテナを張りながら過ごしているようなライフスタイルかもしれない。
たとえば、2〜3趣味があれば、そこに打ち込む情熱のかけ方から、どこまで徹底
して楽しんでいるのかなど、その人がどこに興味を持って、どのように行動している
のか見えてくる。
『好奇心の幅をはかる』
どんな姿勢で生活をしているかを知りたいのだ。
現在のディズニーグループは、さまざまな事業を展開している。
だから他の業界の動きや新しいビジネスモデルや、新しいテクノロジーなど、
常に好奇心を持ち続けることが大切だ。
普段から考えたり、行動していることが、面接の場ででるか。
『仕事以外の時間に何をしていますか』
質問内容はシンプルだが、「好奇心の幅をはかる」マジッククエスチョンだ。