大人たちが2週間、大自然で学び合う「移動大学」はすごかった |
2015.07.18 Saturday
今日は私たちコヨーテが今ハマっている本をご紹介します。
川喜田二郎著「ひろばの創造」でございます。
「えーーダッサいーー」と思っていました。
しかし、彼はすごい方だったのです。(失礼!)
何がすごいって、彼が取り組んだ「移動大学」という活動がすごい。
ある方に、その話を教えてもらってから
興味がわきこの著書を手に取ったのですが
ここに書かれている取り組みは、今なお錆びつくことがない、
現代の私たちにとっても非常に示唆の多い活動だったのです。
1960年代後半、大学紛争が活発になる中で
当時東京工業大学の教授であった川喜田氏は、日本の行く末を案じ
教授をやめて、移動大学を発足します。
彼は、3つの公害が今の日本を危機的な状況に陥れている要因だとしました。
ひとつは、工業化、近代化が招く、環境悪化による公害。
ひとつは、管理的な組織作りに限界がきて、うまく運用できなくなっている組織的な公害。
最後は、こうした環境の中で生きづらくなっている個人の心の公害。
特に下の2つの公害は、現代の方がさらに深刻になっているのではないでしょうか。
川喜田二郎著「ひろばの創造」でございます。
データをカード(付箋)に記述し
カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく手法です。
今でも研修などで用いれられていますよね。
カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく手法です。
今でも研修などで用いれられていますよね。
KJ法の名前の由来が、彼のイニシャルであることを知った時、
「えーーダッサいーー」と思っていました。
しかし、彼はすごい方だったのです。(失礼!)
何がすごいって、彼が取り組んだ「移動大学」という活動がすごい。
ある方に、その話を教えてもらってから
興味がわきこの著書を手に取ったのですが
ここに書かれている取り組みは、今なお錆びつくことがない、
現代の私たちにとっても非常に示唆の多い活動だったのです。
1960年代後半、大学紛争が活発になる中で
当時東京工業大学の教授であった川喜田氏は、日本の行く末を案じ
教授をやめて、移動大学を発足します。
彼は、3つの公害が今の日本を危機的な状況に陥れている要因だとしました。
ひとつは、工業化、近代化が招く、環境悪化による公害。
ひとつは、管理的な組織作りに限界がきて、うまく運用できなくなっている組織的な公害。
最後は、こうした環境の中で生きづらくなっている個人の心の公害。
特に下の2つの公害は、現代の方がさらに深刻になっているのではないでしょうか。
移動大学は、毎回場所を変えて、大自然の中で2週間程度のワークショップが
行われます。
毎回100名を超える社会人や学生が集まり、大きなテントを張って
フィールドワークや、討議を行うのです。
開催場所は北は北海道から、南は沖縄まで
そこに、のべ数千人が参画したというから驚きです。
彼はこの移動大学という「実験」を通じて、現代社会の抱える課題
そして、組織運営やリーダーシップについて、様々なことを学びます。
だって、100名近くの見ず知らずの大人たちを、2週間テント生活させるんですよ。
いろんなことが起こるわけです。
そこで、私が心に響いた川喜田二郎先生の至極の言葉たちを以下に抜粋しますね。
・「参画社会」ということばも、関連的に私が作ったもの
「管理社会」と反対の概念だ。
・現実に日本の学校教育では、
周知のように知識の詰めこみばかりが病的に進行している
・思考の鍛練とか決断力とか実行力とかが組み合わさった、
トータル(全一的)なものとして人間行為の体験は、
驚くばかり教育の場から退場している
・本当に爽やかでニッコリ笑える自己実現は、
むしろ自己を放念して、
価値ある何かに献身したときにやってくる。
・管理社会の進行、体制の巨大化・硬化とともに、
人びとは急速に夢を失いつつある
・人と環境、人と人とは、お互いに異なるがゆえに結ばれる
・いのちというものは、・・・
異質ものの交流からおこる火花で生まれ落ちる
・集団が連帯感をもって結ばれるために、
絶対に必要なひとつの条件は、
共通の達成課題をもつことである
・リーダーはチームの全員がいま何を望んでいるか、
その必要とし、望んでいることを、
他のメンバーよりも先んじてイニシャチブをとって言いだす、
あるいはやりだすべきである
・イニシャチブはリーダーだけがとるのではなく、
チームメイトのだれがイニシャチブをとってもいい。
しかし彼のイニシャチブを、その人の独り言に終わらせないで
チーム全体の共通の問として陽のあたる場所にだしてやるのが
リーダーのもうひとつの役割
・多くの問題解決が誤っているのは、
テーマの次にすぐ解決策に入ろうとするあまり、
「きっとこうだろう」と臆断し、その角度からだけしか取材しないことである
見る角度が違っているから、問題解決ができない
あー、すみません。まだまだありますが書ききれません。
著書を何度も線を引き、勇気付けられました。
そして、彼が残した偉大な取り組みを、現代に引き継いてみたいと思いました。
行われます。
毎回100名を超える社会人や学生が集まり、大きなテントを張って
フィールドワークや、討議を行うのです。
開催場所は北は北海道から、南は沖縄まで
そこに、のべ数千人が参画したというから驚きです。
彼はこの移動大学という「実験」を通じて、現代社会の抱える課題
そして、組織運営やリーダーシップについて、様々なことを学びます。
だって、100名近くの見ず知らずの大人たちを、2週間テント生活させるんですよ。
いろんなことが起こるわけです。
そこで、私が心に響いた川喜田二郎先生の至極の言葉たちを以下に抜粋しますね。
・「参画社会」ということばも、関連的に私が作ったもの
「管理社会」と反対の概念だ。
・現実に日本の学校教育では、
周知のように知識の詰めこみばかりが病的に進行している
・思考の鍛練とか決断力とか実行力とかが組み合わさった、
トータル(全一的)なものとして人間行為の体験は、
驚くばかり教育の場から退場している
・本当に爽やかでニッコリ笑える自己実現は、
むしろ自己を放念して、
価値ある何かに献身したときにやってくる。
・管理社会の進行、体制の巨大化・硬化とともに、
人びとは急速に夢を失いつつある
・人と環境、人と人とは、お互いに異なるがゆえに結ばれる
・いのちというものは、・・・
異質ものの交流からおこる火花で生まれ落ちる
・集団が連帯感をもって結ばれるために、
絶対に必要なひとつの条件は、
共通の達成課題をもつことである
・リーダーはチームの全員がいま何を望んでいるか、
その必要とし、望んでいることを、
他のメンバーよりも先んじてイニシャチブをとって言いだす、
あるいはやりだすべきである
・イニシャチブはリーダーだけがとるのではなく、
チームメイトのだれがイニシャチブをとってもいい。
しかし彼のイニシャチブを、その人の独り言に終わらせないで
チーム全体の共通の問として陽のあたる場所にだしてやるのが
リーダーのもうひとつの役割
・多くの問題解決が誤っているのは、
テーマの次にすぐ解決策に入ろうとするあまり、
「きっとこうだろう」と臆断し、その角度からだけしか取材しないことである
見る角度が違っているから、問題解決ができない
あー、すみません。まだまだありますが書ききれません。
著書を何度も線を引き、勇気付けられました。
そして、彼が残した偉大な取り組みを、現代に引き継いてみたいと思いました。
本を読んだ方や、この活動に詳しい方、ぜひ一度ディスカッションしましょう。
(注)すでに著書は中古しかないようです。
(注)すでに著書は中古しかないようです。